高卒公務員の参考書 作文試験

今回は高卒公務員の参考書のうち、作文試験対策を取り上げます(以下のリンクは、それぞれの名称によるアマゾン(Amazon.co.jp)の検索結果ページを含みます)。

高卒公務員 作文試験の参考書

まず、「1週間で書ける!! 公務員合格作文」は、文の形式と内容を整えるノウハウを解説した部分と、本試験から抽出した20以上のテーマと答案例を説明した参考書です。

本書はとてもスマートにまとまった良書です、さすがに1週間で済むというほどではありませんが、作文試験に割く余裕が無い方でも標準的な対策を非常に効率よく済ませられる参考書としておすすめできます。

その一方、「公務員試験 論文・作文 石井秀明 新星出版社」は書き方のポイントをまとめた2つの章と、テーマ別に実際の書き方をまとめた5つの章で構成されています。添削スタイルの解説で集中的に作文対策ができる参考書です。

本書は、高卒公務員の作文試験対策をしっかりと出来る参考書として人気があります。「1週間で書ける!! 公務員合格作文」が合わなかった方は、こちらに替えても良いでしょう。

高卒公務員の作文試験では、上記どちらかの参考書に取り組むことをおすすめします。参考書をざっくり読んで文章の組み立て方や書き方を理解し、頻出テーマの傾向も知っておきましょう。

ここでは2冊の参考書を取り上げましたが、どちらの場合も、基本的な原稿用紙の使い方、誤字・脱字を避け日本語として正しい表現を用いること、段落の分け方や適切な文章構成、矛盾がなく一貫した記述の書き方、課題から結論に至る展開の仕方など、作文試験で要求される基本的なノウハウを学ぶことができます。

それと同時に、出題テーマに関する知識は、時事対策の参考書や新聞・テレビ・ネット上のニュースも活用して、知識を蓄えていきましょう。

もちろん、過去問研究も重要です。国家公務員は採用試験ごとに頻出課題に若干の違いが見られます。地方公務員はよく出るテーマは全国的に似たような傾向があるものの、それとは別に当該地域が抱える課題や自治体に関する研究はしっかりと取り組みましょう。

また、参考書をひと通りざっくり読むだけでなく、そこで得たノウハウを実践するため、参考書の掲載問題や過去問を使った答案練習を5回前後は行うこともおすすめします。作文試験まで1~3ヶ月として、週1回のペースで行うとすれば、4~10回は書けると思います。

答案練習は、模試や添削指導などを受ける機会を含めてカウントしても構いません。独学の方も、模試を利用することで客観的な評価を受ける機会を設けるべきでしょう。参考書で得たアプローチを実践し、その評価をフィードバックして次の練習に活かすことで、本試験に備えることができます。

教養試験(基礎能力試験)はどうするか

高卒程度の公務員試験では、教養試験(基礎能力試験)は区分(職種)を問わず共通の試験内容が一般的です。教養試験対策(高卒)の参考書を一通り知りたい方には、まず先に高卒公務員の教養試験(基礎能力試験)をおすすめします。