地方上級

今回は、地方上級とは何かや、地方上級の試験日程・試験内容の概要を説明します。

地方上級とは

地方上級とは、都道府県、政令指定都市(政令市)、特別区(東京都特別区)の大卒程度の採用試験の総称です。

1.都道府県は、広域的な地方公共団体であり、47の都道府県(都が東京都の1、道が北海道の1、府が京都府および大阪府の2、県が43で「1都1道2府43県」)があります。

2.政令指定都市は、地方自治法に基づく政令で指定された市のことで、正式名称は「指定都市」(地方自治法など)または「指定市」(警察法、道路法など)ですが、一般的には「政令指定都市」「政令市」と呼ばれます。

政令指定都市は2017年現在、20市あります(札幌市、仙台市、さいたま市、千葉市、横浜市、川崎市、相模原市、新潟市、静岡市、浜松市、名古屋市、京都市、大阪市、堺市、神戸市、岡山市、広島市、北九州市、福岡市、熊本市)。

政令指定都市は、都道府県と同等の広域的な行政権限が与えられます。また、それぞれの市内に行政区を設置することが認められており、通常の市と同じ市民サービスを行う基礎自治体としての性格も併せ持った大都市制度といえます。

3.特別区(東京都特別区)は、東京23区に設置された自治体です。通常の市と同じ基礎自治体(基礎的地方公共団体)ですが、市のような上下水道や消防業務は行っていません(東京都の業務とされています)。

また特別区は、市町村税である固定資産税、特別土地保有税、事業所税、都市計画税も東京都の都税となっている一方、都区財政調整制度のような地方税の特殊な分配制度が認められています。

このほか特別区は、政令指定都市や中核市でしか認められない保健所の設置・運営が認められるなど、通常の市町村とは大きく違った扱いを受けている自治体です。

地方上級の試験日程

地方上級の1次試験は、全国的に統一して実施されます。平成29年度の統一実施日は6/25(日)でした。

ただし、29年度は、東京都、特別区、大阪府、大阪市、北海道では統一実施日と異なる試験を実施しています。

  • 平成29年度 東京都1類Aの一次試験日は5/14(日)、1類Bの一次試験日は5/7(日)
  • 平成29年度 特別区(東京23区)1類[一般方式]の一次試験日は5/7(日)
  • 平成29年度 大阪府 5月実施 行政[22-25]、技術[大学卒程度]の一次試験日は5/21(日)
  • 平成29年度 大阪市 事務行政(22-25)[大学卒程度]、大学卒程度技術の一次試験日は5/21(日)
  • 平成29年度 北海道 一般行政A(第1回)の一次試験日は5/14(日)

試験日程は、各自治体のホームページで随時情報が掲載されます。詳細については、各自確認しておきましょう

地方上級の試験内容

地方上級の自治体の多くは、教養試験(択一式)、専門試験(択一式)、論文(作文)試験、面接試験を1次試験と2次試験に分けて課すことが一般的です。

この場合、統一実施日に1次試験を行う自治体の間では、共通の試験問題が幅広く見られます。また、出題構成(出題科目や科目別出題数)によって、いくつかの出題タイプに分けられ、「全国型」「関東型」「中部北陸型」に分類することができます。

また、共通の試験問題が課され、単独の問題が出るわけでは無いが、「全国型」「関東型」「中部北陸型」のどれにも該当しない出題構成のタイプを「その他型」と呼びます。

このほか、一部の自治体では、行政系・事務系区分とは別に、専門科目で法律科目や経済科目を重視した「法律専門型」「経済専門型」の区分を実施するところもあります。

その一方、独自の日程を組む東京都(専門試験が記述式)、特別区(教養・専門とも独自問題)、大阪府(SPI3を課す)、大阪市(適性試験を課す)、北海道(職務基礎力試験を課す)では、「独自型」と呼ばれるように、独自の試験問題や出題内容(出題構成、出題形式)で実施しています。

なお、統一実施日の自治体であっても、やはり「独自型」として、独自の出題構成や出題内容で実施する自治体・試験区分もあります。

当サイトでは、すべての地方上級の自治体について、教養試験・専門試験がどのタイプ(型)に属するかを取り上げ、それぞれの型の科目別出題数を掲載しています。

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