大卒程度公務員 面接対策ハンドブック

今回取り上げる公務員試験の参考書は、実務教育出版の「大卒程度公務員 面接対策ハンドブック」です(以下のリンクは、それぞれの名称によるアマゾン(Amazon.co.jp)の検索結果ページを含みます)。

大卒程度公務員 面接対策ハンドブック」は、面接試験の準備・心構えから試験本番の受け方まで、実例を交えて習得することができる参考書です。A5判・約180ページのボリュームで、毎年改訂されて最新版が出ています。

本書はまず公務員面接のしくみに関する章で、面接が重視される理由に加え、国家公務員と地方公務員にわけて採用試験の合格までのプロセスが解説されます。ここでは国家公務員で行われる官庁訪問にも触れており、さらに、個別面接、集団面接、集団討論の内容も解説されます。

面接試験の徹底準備では、ベストアピールに必要な事柄が箇条書きで提示され、自己分析の必要性、履歴書・面接カードを武器にすること、敬語のトレーニングにも触れられます。

面接の直前チェックでは、面接のポイントとタブーがそれぞれ箇条書きで示され、入室から退室までのマナー、服装・持ち物チェック、直前最終チェックも明示されます。

本書のメイン部分は面接問答集です。職業観、性格・人生観、日常生活・趣味、学生生活・友人、行政・時事問題という章に分かれ、1つの質問につき原則見開き2ページで複数の回答例が提示され、下段に講評がついています。

この参考書は、非常に正攻法で面接試験の基本から心構え・準備を順序良く説明した堅実な本だといえます。想定問答集も同種の参考書よりは遥かに多い60問以上掲載しています。

しかし本書は、「自分の回答に対して更に突っ込まれる」面接や想定外の質問への対処、コンピテンシーといった点に触れておらず、典型的な質問を一通り並べて型通りの回答を掲載しただけという感想もあるかと思います。

この参考書は真面目な本だけに柔軟性には欠けますし、実際の面接試験に即してないかもしれません。豊富な質問事例をカバーしており個々のケースの練習書としては良い本ですが、メインの参考書には不向きかと思います。

メインの参考書としては、コンピテンシー面接が良くわかる参考書として公務員試験 現職人事が書いた面接試験・官庁訪問の本がおすすめですし、自分のコアな部分を作ってどんな質問にも対応しようとする面接・官庁訪問の秘伝は柔軟な対応への備えができる良書です。ただし、これらの参考書は、想定問答の収録数自体はそう多くありません。

このため、まずは上記で挙げた他の参考書で面接試験に関する知識やアプローチの手法を取り入れ、今回取り上げた「大卒程度公務員 面接対策ハンドブック」は一通りの想定問答をうのみにするのではなく、メインの参考書で習得した手法を用いて、自分だけの回答の検討を練習する演習書的な併用を行えば、面接対策は十分かと思います。

  • →アマゾン(Amazon.co.jp)の「公務員試験」ページに行きます。