外務省専門職員

外務省専門職員は、外務省が独自に実施する公務員試験です。厳密には国家専門職とは区別されますが、独自に採用試験が行われる専門性の高い行政系・事務系の国家公務員です。

外務省専門職員の1次試験は以下の通りです。専門試験(記述式)が1日目、他の試験が2日目に実施されます。

専門試験(記述式)(各科目2時間。合計6時間)
憲法 、国際法、経済学
※各科目3題出題され、各科目2題を選択解答する。
基礎能力試験(多肢選択式)(2時間20分)
知能分野27題,知識分野13題,計40題出題
時事論文試験(1時間30分)
1題出題
外国語試験(記述式)(2時間)
外国語和訳 2題出題
和文外国語訳 2題出題

1次試験のうち基礎能力試験は、同日実施の国家一般職大卒と共通問題です。国家一般職大卒も基礎能力試験は全区分で共通問題ですし、基礎能力試験対策は国一や地方上級など標準的な大卒公務員試験の試験勉強で対応できます。

  • 【知能分野】27題:文章理解11、判断推理8、数的推理5、資料解釈3
  • 【知識分野】13題:自然・人文・社会13(時事を含む)
  • 数的処理(判断推理、数的推理、図形、空間)→判断推理8、数的推理5出ます。この2科目だけで基礎能力試験の3割以上を占め、真っ先に取り組むべき最重要科目です。
  • 文章理解→現代文6、英文5で古文は出ません。出題数が多い重要科目ですし、必ず勉強すべき科目です。
  • 資料解釈→3問出ます。コツコツと取り組めば点が取れる学習効果の高い科目です。
  • 社会科学(時事対策含む)→時事が3問、法律、政治、経済が各1問出ます。一般知識(知識分野)では最もウェイトの高い重要分野です。
  • 人文科学→日本史、世界史、地理、倫理思想が各1問出ます。ここもしっかり勉強すべきですし、取りこぼす受験生が少ない分野でもあります。
  • 自然科学→生物、物理、化学が各1問出ます。優先度は低いものの、基礎・典型問題の勉強だけでも通用しやすい分野です。

大卒公務員の教養試験(基礎能力試験)は、区分(職種)を問わず共通の試験内容が一般的です。教養試験対策(大卒)に使える参考書・問題集について、当サイトでは、大卒公務員の教養試験(基礎能力試験)で対応しています。

なお、基礎能力試験において一定の基準点に達しない者は、他の試験種目の成績のいかんにかかわらず不合格となります。

また、外国語試験は、英語・フランス語・ドイツ語・ロシア語・スペイン語・ポルトガル語・イタリア語・アラビア語・ペルシャ語・ミャンマー語・タイ語・ベトナム語・インドネシア語・中国語・朝鮮語のうちから1ヵ国語を選択できます。

2次試験は以下の通りです。

  • 外国語試験(面接)→外国語会話
  • 人物試験→個別面接(2回)・グループ討議 (参考に性格検査を実施)
  • 身体検査→胸部X線撮影などを含む一般的 な身体検査

2次試験の外国語会話は、第1次試験で受験した外国語で行います。また、人物試験において一定の基準点に達しない者は,他の科目の成績のいかんにかかわらず不合格となります。

一方、専門試験は記述式です。高度な事例問題が多く、専門記述試験は国家総合職レベルが必要といえます。当サイトでは、以下の記事で外専の専門記述対策に対応しています。

また、外専の専門記述試験では、試験委員対策が十分効果のある試験対策といえます(→外務省専門職員の専門記述対策:試験委員の著作を読む)。

時事論文試験は、出題される課題自体は時事的なものであること、そしてあくまでも国家公務員・外交官を採用試験であることから、取り組むべき論点やテーマは地上や国一に比べて取捨選択が必要ですし、十分な論点整理で展開力を身につけておくべきです。

当サイトでは、外専の時事論文試験の過去問および試験対策について、外務省専門職員の時事論文試験でまとめています。

外国語試験に関してはさほど神経質になる必要はありませんが、目安として外専合格者の大半は英検1級、旧帝国大・東京外大・早慶上智ICUなどの専門語学上級者、海外居住または留学経験者ということはいえます。それ以外の方であっても、英検1級やTOEIC700点台後半の方なら大丈夫だと思いますが、過去問は必ず攻略して公務員試験特有の出題の癖には慣れておきましょう。

外専の英語試験については、市販の書籍で教材として使えるものや、大手予備校の利用も選択肢に考慮した試験対策について、外務省専門職員:英語試験対策で取り上げています。