行政系公務員併願の総合学習計画(10ヶ月~1年半)

ここでは、10ヶ月~1年半の学習期間で、行政系公務員を幅広く併願して合格を目指す学習計画を取り上げます。

今回の記事は、地方上級、東京都Ⅰ類B、特別区Ⅰ類、市役所、国立大学法人、国家一般職、裁判所事務官(一般職)、国税専門官、財務専門官、労働基準監督官Aの行政系・事務系の区分(職種)に対応しています。

この学習計画は、初学者であれ、既習者であれ、在学生なら大学2年の冬~大学3年の夏、既卒者・社会人なら受験年度の前々年度の冬~前年度の夏の開始を想定しています。

今回は、初学者が、全くの初歩から本試験まで備えることが出来る独学プランです。また、1年半以上前から学習してきた方(行政系公務員併願の総合学習計画(1年9ヶ月~2年)行政系公務員併願の総合学習計画(1年半~1年9ヶ月))が、受験年度の前年度に入る前年4月頃から引き続き取り組むべき内容も取り上げます。

また、一般的な行政系公務員は、1年程度の学習期間という方が最も多いことを踏まえ、それよりも2~3ヶ月学習期間が短い方も想定しています。さらに、就活にあたって公務員試験を考慮する方が最も多い大学3年の夏からの開始にも対応します。

こうしたことから、一般的な学習期間である10ヶ月~1年半を想定し、最も標準的な独学の学習計画を取り上げています。

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数的処理(判断推理、数的推理)

数的処理(判断推理、数的推理)は、時間的に余裕のある方で、初学者の方には、「みるみるわかる! 解法の玉手箱 実務教育出版」(数的推理、判断推理の2分冊)をおすすめします。数的処理に必要な算数・数学の学び直しと、典型的な基本演習を通じて一通りのパターン練習が出来る入門レベルの良書です。

「玉手箱」をやる余裕が無い方や、学習済みの方は、「新スーパー過去問ゼミ5 判断推理」「新スーパー過去問ゼミ5 数的推理」に取り組みます。スー過去は、要点整理と過去問演習が一体となった過去問集のなかでも、基本から本試験レベルまでの網羅性が高く、本格的な試験勉強のメイン教材に向いています。

初学者であっても、基本から本番に備えた問題演習まで、スー過去のみで済ませることも十分おすすめできます。

専門科目(最重要科目)

数的処理と並行して、法律科目では憲法、民法、行政法、経済科目では経済学(経済原論、経済理論)、財政学、行政科目では政治学に先行して取り組みます。やはり「新スーパー過去問ゼミ5」をメイン教材と位置づけ、要点整理部分を熟読しながら、問題演習にしっかり取り組みます。

初学者の方には、入門書の併用をおすすめします。憲法、民法、行政法なら「まるごと講義生中継」がおすすめです。大手予備校の授業を再現した講義調の文体で、とても読みやすく分かりやすい良書です。

経済学の入門書としては、「最初でつまずかない経済学」(マクロ編/ミクロ編の2分冊)、「らくらく経済学入門 週刊住宅新聞社」(マクロ、ミクロ、計算問題編、記述・論文編の4分冊)、「速習!経済学 石川秀樹」(速習!マクロ経済学、速習!ミクロ経済学、基礎力トレーニング(マクロ&ミクロ)の3分冊)の各シリーズから1つ選んで読み込んでおくことをおすすめします。

どのシリーズを使う場合も、公務員試験にはマクロ、ミクロの2冊で十分です。どれも初学者向けにわかりやすく、定評のある参考書ですし、見た目や値段で選んでも構いません。専門科目はスー過去をメインにしつつ、入門書を何度か通読して各科目の全体像を掴んでおきましょう。

国税/財務/労基A/裁事一般職の併願に必要な科目

国税/財務を併願する方は、会計学と商法が必要です(特に国税では、2科目とも必須科目です)。国税/財務とも、会計学は記述式試験でも選択科目として課されます。

会計学もメイン教材は「新スーパー過去問ゼミ5 会計学」、入門書としては「らくらく会計入門 週刊住宅新聞社」をおすすめします。商法は1~2問ですし、基本問題が頻出ですから、過去問集として要点整理が詳しく基礎を重視した「だからカコモンで克服 商法」(カコモン)が適切です。

労基Aを併願する方は、労働法、労働事情、労働経済・社会保障を早めに攻略します。労働法に関しては、択一対策はメイン教材に「新スーパー過去問ゼミ5 労働法」、入門書に「公務員Vテキスト 労働法 TAC」で良いと思います。

労働事情、労働経済・社会保障は、メインテキストには「公務員Vテキスト 社会政策」、記述式試験の論点の補完には「労働経済学入門 太田、橘木 有斐閣」をおすすめします。これらの科目の問題演習には「国家専門職大卒 教養・専門試験 過去問500」、「本試験過去問題集 労働基準監督官A TAC」が使えます。

裁判所事務官(一般職)を併願する方は、憲法の専門記述対策、刑法、他の公務員試験とは傾向が異なる論文試験を早めに攻略します。裁事一般職の憲法(記述式)は基本的な問題ですので、「公務員試験 専門記述式 憲法 答案完成ゼミ 実務教育出版」で十分です。

刑法は、スー過去をメイン教材にしつつ、入門書としては「伊藤真の刑法入門 日本評論社」をおすすめします。

論文対策は、後述どおり論文対策を行うのはもちろんですが、裁判所の公式サイトで論文試験(小論文)の過去問を必ず確認しましょう。ここで、どういうテーマがどういう問われ方をされているのか、その傾向を知るだけでも違うと思います。

専門記述対策

専門記述対策は、記述式の専門試験(専門記述試験)が課される東京都、国税/財務/労基A、裁事一般職を受験する方には必要です。もちろん、志望先・併願先で専門記述試験が無い方は、学習する必要はありません。

東京都、国税/財務/労基A、裁事一般職では、どの試験も、一行問題や説明問題といった基本問題が中心です。入門書や択一対策をクリアした段階なら、いつ取り組んでも構いませんし、難解な専門書は不要です。

東京都/国税/財務/裁事一般職では、憲法は「公務員試験 専門記述式 憲法 答案完成ゼミ 実務教育出版」、東京都の行政法は「公務員試験論文答案集 専門記述 行政法」がおすすめできます。どちらも一通りの頻出論点は網羅した良書です。

東京都/国税/財務の民法は本命科目(メイン科目)にはおすすめできませんが、民法を予備科目(サブ科目)と考えるなら、最低限の基本論点はカバーできる「公務員試験 専門記述式 民法・行政法 答案完成ゼミ 実務教育出版」をおすすめします。

東京都/国税/財務の経済学は、メイン科目にするなら、一定の難問にも対応できる高度な内容も含んだ「試験攻略 新・経済学入門塾 論文マスター編」、サブ科目にするなら基本~標準的な論点はおさえた「らくらくミクロ・マクロ経済学入門 記述・論文編」をおすすめします。

東京都/財務の財政学は、「井堀 財政学 新世社」と「新スーパー過去問ゼミ5 財政学」を併用して主要項目ごとに論点整理する学習が効果的でおすすめです。

東京都/国税/財務の会計学では、「新スーパー過去問ゼミ5 会計学」と「らくらく会計入門 週刊住宅新聞社」の併用が、受験生に幅広く使われている定番中の定番です。

スー過去は、東京都/国税/財務の過去問から典型的な頻出問題を20問以上掲載しています。基本的な論点の確認に最適な良書ですが、解答例が冗長で、会計基準そのままの記述があるのが難点です。

このため、スー過去の短所を補完し、より幅広く適切な論点の整理を行うために、過不足無く重要論点を網羅した「らくらく会計入門 週刊住宅新聞社」との併用をおすすめします。

東京都/国税の社会学や、東京都の政治学、行政学、経営学は、高度な難問が出ることは無いため、「公務員Vテキスト TAC」シリーズがおすすめできます。項目別に論点整理を行うことで、基本的な一行問題や説明問題に対応できます。

労基Aのうち、労働法は、重要論点を漏らさず収録しつつ、楽しく読める「プレップ労働法 森戸英幸 弘文堂」がおすすめです。労働事情は、基本テキストの「公務員Vテキスト 社会政策」、および、論点の補完に役立つ「労働経済学入門 太田、橘木 有斐閣」の併用がおすすめです。

一般知識(知識分野)

社会科学や人文科学は、過去問集にしては要点整理の解説が詳しめで、標準的な問題演習を重視した「公務員試験過去問新クイックマスター 社会科学」「公務員試験過去問新クイックマスター 人文科学」(2分冊)をおすすめします。自然科学は、さらに基本問題を重視した「だからカコモンで克服 自然科学」で良いと思います。

出題のウェイトを考えれば、社会科学は先行して取り組むべきでしょう。人文科学や自然科学は基礎的な典型問題が多いため、年が明けて受験年になってから取り組んでも構わない科目です。

ただし、公務員試験の学習経験が無い初学者の方は、受験の前年のうちにクイマスやカコモンの要点整理部分を読み込み、必修問題(典型問題)だけは取り組んでおくと、年明け以降に行う本格的な過去問演習で学習の負担が軽減されると思います。

また、大学受験が推薦やAO入試だった方など、一般知識で学習経験が無い科目に関しては、なるべく早期に「はじめからていねいに」、「面白いほどとれる」、「みんなのセンター教科書」の各シリーズから1つ選んで、入門書として何度も通読しておくことをおすすめします。

一般知識は高校の教科書~センター試験レベルが中心です。上記のどの参考書も非常に読みやすく、細部にこだわらず「どんなことを学ぶのか」を知る程度で良いので、何度も読み込んで各科目のアウトラインを掴んでおくと、クイマスやカコモンが理解しやすくなります。

これらの参考書は、見た目や値段で選んでも構いません。社会科学なら政治、経済、現代社会、人文科学なら日本史、世界史、地理、倫理、自然科学なら生物、化学、地学、物理という優先順になると思います。

その他の専門科目

ここまで、数的処理や専門試験の最重要科目・併願に必要な重要科目の理解のめどがついたら、この他の専門科目に着手します。これらは年明け以降の受験年から取り組んでも構わない科目です。もちろん、志望先・併願先に無い科目は学習する必要はありません。

このうち、行政科目の入門書には「行政5科目まるごとパスワード neo」をおすすめします。受験生に幅広く使われているコンパクトな参考書で、暗記科目ばかりの行政科目から頻出事項を抽出して何度もインプットできる良書です。

行政学、社会学、国際関係は、メインの過去問集として「新スーパー過去問ゼミ5」をおすすめします。労基以外の方は、社会政策は「行政5科目まるごとパスワード neo」と時事対策だけでも十分です。

経済科目では、経済政策、経済事情は、経済学・財政学の知識や、時事対策で乗り切れる科目です。経済史も近現代史からの出題が多く、日本史・世界史の知識や、教養試験の経済の知識で解ける科目です。

経営学も、国一以外の方は「新スーパー過去問ゼミ5 経営学」だけで十分です。国一ではやや難しい問題が出るため、国一で経営学を選択する方は、スー過去に加え、参考書として何度も読み込む「公務員Vテキスト 経営学 TAC」の併用をおすすめします。

刑法、労働法は、裁事や労基以外の方は、「新スーパー過去問ゼミ5 刑法」「新スーパー過去問ゼミ5 労働法」だけで十分です。どちらかといえば、労働法のほうが、学習すべき量が少なく、学習効果が高いといえます。

これらその他の科目は、択一対策は過去問集だけで乗り切れます。要点整理を熟読し、難問を省いても過去問演習を徹底すれば十分に取れる科目です。

また、過去問集が無い科目は、定評ある総合的な過去問演習書「過去問500」や、本試験を年度別に復元した本試験問題集で模試代わりにも最適な「本試験過去問題集 公務員試験 TAC」に取り組んでおきましょう。

文章理解

文章理解は問題を解きながら正答を導く勘が養える科目です。いきなり過去問集に取り組んでも構いません。古文は0~1問しか出ませんし、公務員試験では学習する必要の無い分野です。まずは、「新スーパー過去問ゼミ5 文章理解・資料解釈」で現代文と英文の必修問題だけを何問かやってみましょう。

ここでもし、英文の読解や語彙力に不安を感じたら、「速読速聴・英単語 Core 1900」をおすすめします。大学受験で使った経験があるなら、「速読英単語(2)上級編」でも構いません。どちらか1冊で良いのですが、どちらも比較的長めで良質の英文を掲載し、速読力と単語力を身につけることができる良書です。

文章理解の「新スーパー過去問ゼミ5 文章理解・資料解釈」に本格的に取り組むのは、年明けの受験年からでも構いません。暗記的要素が少ない科目ですし、1日あたり現代文・英文を1~2問づつコツコツ解き続け、勉強しない日を作らずに問題を解く勘を鈍らせないようにしましょう。

文章理解ではスー過去をクリアしたら、「公務員試験過去問新クイックマスター 文章理解」または「過去問500」を使っても構いません。カコモン(「だからカコモンで克服 文章理解」)は基礎固めには最適ですが、受験年以降の学習においては、市役所以外ではややレベル不足だと思います。

資料解釈

資料解釈は、裁事一般職以外の国家公務員、東京都、東京都特別区を受験する方はしっかり学習すべきです。文章理解と同じ時期に同じ要領で、毎日コツコツ1~2問、本試験まで問題を解く勘を失わないように過去問集を解けば十分です。

その一方、裁事一般職、東京都や東京都特別区以外の地方上級、市役所では、資料解釈は1問しか出ません。これらの受験生は、資料解釈を無理に学習する必要はありません。

資料解釈も習うより慣れたほうが良い科目です。過去問集は「新スーパー過去問ゼミ5 文章理解・資料解釈」がおすすめです。これをこなしきったら、「公務員試験過去問新クイックマスター 数的推理・資料解釈」または「過去問500」に入っても構いません。

論文対策

論文対策も、学習経験が無い初学者の方は、受験の前年のうちに参考書を読み込んでおきます。「論文試験 頻出テーマのまとめ方」は解説や答案例のレベルがとても高度で、挫折率も高い参考書ですが、受験生の間で幅広く使われている良書です。

この参考書は、国家・地方公務員とも数多くの過去問を掲載し、幅広いテーマや全国自治体の直近の出題例を漏れ無く網羅しており、本書でしか見られない高品質の参考書です。答案例は参考程度にとどめつつ、論点集や過去問研究と割り切って取り組むなら、十分に学習効果が得られる良書としておすすめです。

ただし、本書には基本的な論文の組み立て方といった記述がありません。そこでおすすめできるのが、「1週間で書ける!! 公務員合格作文」です。

本書は第1編で字数の目安や分量のメリハリといった形式的な注意点を解説し、第2編で全体像を把握して問題点から背景を探り当て、問題点から自己主張を打ち出す内容面からの書き方を詳しく解説しています。

「1週間」は、論文の基本的なルールや合格答案の書き方を習得する最良の参考書としておすすめです。なお、こちらも第3編は実践的な論点集ですが、市役所以外の方には物足りないと思います。論点集に「頻出テーマのまとめ方」を使うのなら、「1週間で書ける」の第3編は飛ばしても構いません。

論文対策は受験の前年のうちに、合格答案に結びつく論文の書き方と、実際の出題例や主要論点を参考書を使って理解しておきます。

これをやっておくと、年明けの受験年からは自分で答案を書いて添削を受ける答案練習に集中できますし、余裕を持って練習ができます。添削を受ける機会は、大手予備校の利用、大学の学内講座・キャリアセンター、あるいは各自で先生や知り合いに頼むなど、必ず確保すべきだと思います。

面接対策

面接対策も、自己分析によって自分のコアな部分を作ることで、あらゆる質問に対応できる「面接・官庁訪問の秘伝」、面接官つまり採用側の意図を読み取る手法を解説した「公務員試験 現職人事が書いた面接試験・官庁訪問の本」を2冊とも何度か通読することをおすすめします。

どちらの参考書も、個別面接、集団面接、集団討論、国家公務員で行われる官庁訪問に対応しています。問答例も多数掲載した実践的な参考書であり、2冊合わせて受験者・面接官双方の立場から見た面接試験の実態が理解できる優れたテキストとしておすすめです。

大手予備校、大学のキャリアセンター、ハローワークなどで実施される模擬面接は、年明け以降で良いので積極的に活用しましょう。受験の前年のうちには、参考書を繰り返し通読し、面接試験の基本的なルールや準備・心構えと、自分で出来る実践的な対策方法を習得します。

時事対策

公務員試験の時事対策といえば、なんといっても「公務員試験 速攻の時事 実務教育出版」がおすすめです。政治、経済、財政、国際、厚生、労働、文部科学、環境、司法警察、社会問題をカバーしており、非常に多くの受験生が使ってきた定評ある良書です。

本書には併用教材として「公務員試験 速攻の時事 実戦トレーニング編」もあります。掲載問題の難易度にバラつきがあるのが難点ですが、出題可能性が高い分野を知る参考材料として役立ちます。

トレーニング編は、重要な時事用語を約400語スマートにわかりやすく解説しており、時事用語集としても優れています。「速攻の時事」に取り組んでいる方には、知識を補強する併用教材としておすすめできます。

その一方、時事対策と理解度チェックの総合対策本「直前対策ブック 実務教育出版」もおすすめします。本書は「速攻の時事」とは異なる切り口で、豊富な図表でまとめたり、審議会の答申を部分的に引用するなど、視覚に訴えて印象に残る工夫がされています。

公務員試験の時事問題では、白書や各種統計・データ、法改正や重要判例、審議会の答申などが頻出です。直前対策ブックはこうした情報を非常によくまとめており、速攻の時事で各分野の一般的な時事対策をクリアしたら、直前対策ブックで公務員試験特有の時事対策を補強すべきです。

これとは別に、時事問題や社会事情では、バリアフリーや3Rなど時事性が薄い問題も出る一方、オリンピックの獲得メダル数など「いかにも時事」という問題も出ています。

模試

大手予備校の模試は、早いところでは受験の前年12月ごろから、特に志望別にせず行政系向けに幅広く受験できる模試を実施しており、ここで理解度の進捗状況を確かめ、その後の試験勉強に活かすことをおすすめします。

本格的な志望別の模試は受験年の2~5月、市役所向け模試はそれ以降も実施されます。

行政系公務員の方には、LECの「地上・国家一般職<行政系>スペシャル模試パック」やTACの「公務員 公開模試」がおすすめです。

もちろん、これらの模試はパックではなく、各回ごとに受験を申し込むこともできます。この段階では到達度を確認し、理解不足や学習漏れの分野・科目の補強に活かします。模試は出来る限り受験して、受験したあとのフィードバックに活用することをおすすめします。

過去問演習書/本試験問題集

メイン教材である過去問集をやりきった方や、市販の問題集が無いマイナー科目の問題演習には、過去問演習書である「過去問500」をおすすめします。試験別のラインナップがある定番教材として、直前期に確実な実力固めを行うのに最適な問題集です。

過去問500は、地方上級・教養、地方上級・専門、東京都・特別区1類(教養・専門)、市役所上・中級(教養・専門)、国家総合職・教養、国家総合職・専門、国家一般職大卒・教養、国家一般職大卒・専門、国家専門職大卒(教養・専門)、大卒警察官・教養(過去問350)という10冊が出ています。

また、「本試験過去問題集 公務員試験 TAC」は、公務員の本試験を年度別に編集した復元型問題集です。本試験を想定したシュミレーションに使える問題集であり、模試を受ける機会が無い方が本番同様に時間を測って「早く」「正確に」問題を解く練習用途におすすめできます。

この問題集は、東京都1類B(行政・一般方式)、東京都特別区1類(事務)、裁判所一般職大卒、国税専門官、労働基準監督官A、国家一般職大卒(行政)が出ています。本試験に近い構成を採用し、受験ガイドや出題分析表も掲載されています。

行政系公務員併願の総合学習計画(10ヶ月~1年半):まとめ

受験の前年の春~夏からの学習は、初学者であれ、引き続き学習する方であれ、数的処理、専門試験の最重要科目、併願先に必要な科目、一般知識(知識分野)の基礎固め、英単語と速読の練習から取り組むべきです。

出来れば社会科学も先行して取り組みたいものです。記述式試験が課される方は、択一対策のめどがついた時点で着手すれば十分です。

その一方、学習期間を通じて、論文・面接の参考書は何度も読み込んでおきたいものです。ここまでは前年の12月までにはこなしておきましょう。

これらの科目の理解のめどが付いたら、専門試験のその他の科目、社会科学→人文科学・自然科学、文章理解、資料解釈に着手します。これらは、年明け以降に学習すれば十分ですし、模試の受験もスケジュールを立てておきましょう。

論文・面接は前年のうちに参考書を読み切る一方、年明け以降は大手予備校、大学の学内講座・キャリアセンター、ハローワークなどの選択肢を考慮しつつ、論文の添削や模擬面接の機会を確保しましょう。

時事対策は、速攻の時事で各分野の重要事項の整理、直前期には直前対策ブックで各種統計・データ、白書・審議会の答申など、重要判例・法改正などのフォローを行います。

メインの教材を一通りこなした時点で、過去問500や本試験問題集に取り掛かります。直前期はなるべく多くの科目に毎日接するようにして本試験に備えましょう。