海上保安学校(特別)

海上保安学校は、「海上保安学校(特別)」という採用試験があります。これは、海上保安学校の採用試験(毎年9月に1次試験実施)とは別に、毎年5月に1次試験を行う採用試験です。

海上保安学校(特別)は9月の採用試験とは異なり、翌年3月までの高校卒業見込みの方は受験できません(その年の9月までに高校を卒業する見込みの方は受験できます)。これ以外で受験資格に該当するケースは、受験案内(募集要項)で確認しましょう。

また、9月実施の採用試験は翌年4月、特別の採用試験はその年の10月から入学となります。

ただし、入学時期=在籍時期(学校に所属する「時期」)が違うだけで、在籍期間(学校に所属する「期間」)は同じです。早く入学した方は早く卒業しますし、あとから入学した方はあとになって卒業しますが、学んでいる期間はどちらも同じです。

海上保安学校(特別)で実施される採用試験は、船舶運航システム課程(在籍期間は1年間)だけです。9月の採用試験では、全ての課程が実施されます。

このように、海上保安学校(特別)と9月の採用試験では、高校生の受験の可否、入学時期・在籍時期は違います。その一方、採用試験の試験種目、難易度、出題範囲は変わりませんし、入学後の学習内容や卒業後の扱いも同じです。

「特別」という言葉を聞いて、なにか資格が必要じゃないか、あるいは、任期制ではないか、といったさまざまな質問がありますが、こうした特別な違いはありません。

(9月の採用試験については、海上保安学校を参考になさってください)

海上保安学校(特別)の試験内容および全体を4とした各科目の配点比率は以下の通りです。*は合否の判定のみを行う試験種目です。先述通り、船舶運航システム課程のみ実施されます。

  • 1次試験:基礎能力試験(択一式)3/4、作文試験*
  • 2次試験:人物試験(個別面接、性格検査)1/4、身体検査*、身体測定*、体力検査*

基礎能力試験(教養試験)は40題で、以下の出題分野と出題数が告知されています。

  • 知能分野 20問:文章理解(7)、課題処理(判断推理のことです)(7)、数的処理(数的推理のことです)(4)、資料解釈(2)
  • 知識分野 20問:自然科学(5)、人文科学(9)、社会科学(6)

実際の科目別出題数は、例年以下の傾向が見られます。

  • 知能分野(一般知能)20題:文章理解7(現代文4、英文2、古文1)、判断推理7、数的推理4、資料解釈2
  • 知識分野(一般知識)20題:自然科学5(数学、物理、化学、生物、地学が各1)、人文科学9(日本史1、世界史2、地理2、思想・倫理1、国語2、英語1)、社会科学6(政治2、経済2、社会2)

海上保安学校(特別)の教養試験(基礎能力試験)の試験対策についても、高卒程度公務員の試験勉強で対応できます。一般的な高卒公務員の教材を使えば十分通用します。

高卒程度公務員の教養試験(基礎能力試験)について、何を使ってどのように勉強すればよいのかについては、高卒公務員の参考書 教養試験(基礎能力試験)で一括して取り上げています。試験勉強のメインとなる教材を具体的に知りたい方は、参考になさってください。

作文試験は1題50分です。1次試験の合否は、基礎能力試験で決定します。作文試験は1次試験合格者を対象として評定した上で、最終合格者の決定に反映されます。

高卒程度公務員で課される作文試験対策についても、高卒公務員の参考書 作文試験で具体的な参考書の使い方を通じて試験対策を取り上げています。傾向と対策については、海上保安大学校/海上保安学校/気象大学校の作文試験で触れています。

体力検査は、上体起こし、反復横跳び、鉄棒両手ぶら下がりによる身体の筋持久力等についての検査です。

【注意】海上保安学校の受験案内(募集要項)では、試験内容や合否の基準が詳しく明示されています。必ずしっかりと確認しましょう。