公務員試験は過去問だけ(過去問集)で合格できる

公務員試験は過去問だけでも十分に合格できます。過去問集と呼ばれる要点整理と過去問演習が一体となった教材が各社から出ていますし、短期集中型の演習書「過去問500」シリーズ(実務教育出版)もあります。

なぜ過去問だけでも良いのか

そこでまず、「どうして公務員試験は過去問だけでも良いのか?」という点について、これは採用する側の事情とも深く関わっています。

公務員試験は、過去問が何度でも使い回して出題される試験です。公務員という職種の性格上、採用する側は、毎年一定の人材を安定的に確保したいと考えています。このため、結果として公務員試験も、年度によって出題内容や難易度に大きなブレが生じることが無く、過去問を踏まえて頻出分野が極端に偏った試験となっています。

公務員試験の試験問題を作成する担当者の引き継ぎにおいても、前例を踏襲する公務員らしく、まずは過去問を参考し、自分が担当する間も、何事も無く安定的な採用試験となるよう調整することが一般的です。

もちろん、過去問そのものが一言一句同様に繰り返し出るわけではありません。しかし公務員試験では、直近の過去問の問題文や選択肢が転用されたり、全く同じ項目や隣接項目から切り口を変えるといったマイナーチェンジで何度も出題することは、非常に幅広く行われています。

こうしたことから、公務員試験において、過去問だけでも学習することは、実際の頻出分野や難易度を知るだけでなく、どのような問われ方で出題され、どう解いたら良いのかといった「本当に問題が解ける実力」を、身をもって習得できる最良の学習法だといえます。

公務員試験を過去問のみで学習すべき理由

公務員試験を過去問のみで学習するには、試験制度上の理由もあります。公務員試験は、教養試験のみ、または、教養試験と専門試験が課され、それぞれ択一式で10~15科目程度なのが一般的です

ここで、過去問を使わずに学習した場合、どの科目もテキスト・参考書で知識や解法を理解して、問題集で練習を重ねるといっても、各科目の導入段階から始めて本試験に見合った実力をつけるまでに、これだけ多くの科目数では、相当の期間が必要です。

その一方、公務員試験の学習期間は、半年~1年が一般的です。3ヶ月未満の学習期間で合格する方も多く見られる一方、国総などの難関試験を除けば、大部分の方は1年以内で勝負するものと思います。

公務員試験を過去問のみで取り組むことは、これだけ多くの科目数と、就職試験の一種として短期決戦が必要なことから、とても合理的な勉強法だといえます。本試験まで限られた時間のなかで、すべての科目を基本から順序よく学習することは、現実的ではありません。

過去問が解けなければ、どれだけ時間があっても、本試験が解けないことには変わりありません。

科目数が多く学習期間が限られた公務員試験では、頻出分野がとてもハッキリしているため、最初から過去問のみを活用し、どの科目でも頻出分野に絞ってまんべんなく学習することが、とても学習効果が高く、合格した多くの受験生が取り組んでいる学習法だといえます。

当然ながら、やみくもに「過去問のみで良いのだ」というわけではありません。問題を解くのに最低限必要な知識や解法を、効率よく補充することも重要です。現在では、「過去問集」とよばれる要点整理と過去問演習が一体となった教材が各社から出ており、独学でも公務員試験に十分通用できる環境が整っているといえます。

公務員試験の過去問集とは

公務員試験の過去問集とは、要点整理と過去問演習が一体となった科目別教材です。要点整理部分で効率よくインプットを行い、過去問演習部分で本格的な過去問攻略に取り組んで、全く初めて学ぶ科目でも、初歩から本試験レベルまで実力を身につけることができます。

過去問集は、公務員試験の各科目を項目(セクション)別に編集し、各項目は「要点整理部分(インプット部分)」「必修問題(典型問題)」「実戦問題(実践問題)」で構成されています。

先述通り、公務員試験ではやみくもに過去問だけを解けば良いのではなく、特に初学者はいきなり過去問をやっても何も分からないでしょう。過去問集では、要点整理部分を設け、公務員試験で知っておくべき必須の知識や解法をコンパクトにまとめており、効率よくインプットや確認ができます。

過去問集の中心部分は過去問演習です。公務員試験の直近10数年分の徹底分析に基づき、頻出かつ重要な問題を豊富に掲載しています。項目別に代表的な例題の「必修問題(典型問題)」と本格的な過去問演習部分の「実戦問題(実践問題)」で構成されています。

過去問集は全く初めて学ぶ科目でもインプットをサッと済ませて必修問題から実戦問題という流れで過去問演習を行い、本試験まで何度も繰り返すことで本試験が解けるだけの実力が身につけられるメイン教材の定番です。

過去問集では、項目別や過去問の問題別に重要度・頻出度が3段階で表示され、この表示が公務員試験別についていることが一般的です。また、時間に余裕が無い方や、最低限の学習で済ませたい科目では、特に学習効果の高い問題や最低限これだけはやるべき問題にマークがついており、志望先や科目によって問題を絞って取り組むことが可能です。

公務員試験の過去問集は各社から良いものが出ています。当サイトでは、行政系・事務系、理系(技術系)、福祉系・心理系、警察官・消防官、高卒公務員、教員採用試験、保育士といったカテゴリ別の記事で、特に職種別におすすめできる過去問集を取り上げています。

また当サイトでは、過去問集だけではどうしても理解できないという科目が出てきた場合に、何度も繰り返し読みこんで各科目のアウトラインを習得し、効率よくサッと初歩から本試験に必要な知識の補充ができる入門書的な参考書も取り上げています。

公務員試験 過去問500

過去問500」は、公務員試験をメインとする出版社・実務教育出版から出ている過去問演習書です。試験別に出ており、毎年最新年度版が出ているため、短期集中的に過去問を徹底攻略するのに最適です。

過去問500は、地方上級・教養、地方上級・専門、東京都・特別区1類(教養・専門)、市役所上・中級(教養・専門)、国家総合職・教養、国家総合職・専門、国家一般職大卒・教養、国家一般職大卒・専門、国家専門職大卒(教養・専門)、大卒警察官・教養(過去問350)という10冊が出ており、志望先に応じて選ぶことができます。

この過去問500は非常に良質の頻出問題を厳選し、オリジナルの独自問題では無くすべて過去問で構成されています。本試験での問題文の問われ方や、択一式における正答を絞り込む練習にはとても最適な演習書といえます。

過去問500シリーズは、最新年度を含む直近数年間の過去問を豊富に収録し、原則として1ページの上部に問題、下部に解説・解答を掲載しています。解説は直前期に取り組むには適度な分量で、何度も反復学習しやすい構成といえます。

また、過去問500は、反復学習して試験直前期に試験範囲をガッツリ攻略するには非常に適したボリュームといえます。教養と専門合わせて1週間かかったとしても、1ヶ月で4回は繰り返せます。

もちろん、学習期間がたっぷり取れる方に初めから過去問500だけで良いとは言いません。本書は、過去問集など公務員試験にしっかり取り組んできた方も、あるいは、全く学習してこなかった方でも、直前期1ヶ月間で得点力を大幅に引き上げる過去問演習書として定番の問題集といえます。

過去問500を徹底攻略して、どの問題も自力で解けるほど100%に限りなく近い成果を身につけておけば、見たことがない問題や難しく感じた問題は他の人達も出来ないと割り切り、最低でも6~7割は取ることに徹して本試験に臨むことで、合格の可能性は大いに高まります。

過去問500」は、これまでに過去問集などで公務員試験にしっかり取り組んできた方でも、全く学習経験が無くて初めて公務員試験に取り組む方でも、1ヶ月間で実際の過去問を使って「解く力」を鍛え上げ、ゆるぎない得点力を確実に身につける用途に最適な演習書としておすすめです。

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