憲法

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今回は、憲法の択一式対策を取り上げます。

(記述式対策については、国総、衆参事務局、外専、防専は憲法(専門記述対策/国総レベル)、東京都、裁事、家裁、国税、財務は専門記述対策(東京都1類B/国税/財務)(裁事/家裁の憲法)を参考になさってください)

憲法は行政系・事務系公務員であれば、法律系科目の中で出題数が多いといえる科目です。また、憲法は法体系の基本法ですから、真っ先にやっておくと、他の法律科目の理解が進みやすくなります。

公務員試験の憲法は、知識を駆使して問題をどう読み解くかという読解力を問う問題が主流といえます。これは、論理的な体系の理解よりも、過去問の演習を通じたほうが自然に身につく実力といえます。

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憲法の参考書

憲法の参考書としては、「憲法 郷原豊茂の憲法まるごと講義生中継 TAC」がおすすめできます。約390ページのなかに、公務員試験の憲法をとても良く噛み砕いて解説した参考書です。

本書はTAC公務員講座の人気講師の授業を再現したかのような講義調の文体で、スラスラと一気に読み進めることが出来る定番参考書です。とっつきやすさ、わかりやすさという点では最良の参考書といえます。

ただし、本書は利用者が多いぶん、合わなかったという声もよく聞く参考書でもあります。非常にくだけた文体は、面白おかしくしようと工夫されていますが、好みは分かれるかもしれません。

こうした参考書が苦手という方には、「まる生」に代わって、「伊藤真の憲法入門 日本評論社」をおすすめします。本書は約250ページというスマートな中にも、憲法の本質を外さない優れた良書といえます。

こちらも難解な法律用語の多用を避け、初学者でも読みやすくわかりやすい講義調の参考書です。「まる生」ほどの俗っぽい表現は避けており、こちらのほうがより正統派テキストらしい文体といえます。

国総や東京都など、記述式試験が課される方なら、ここで取り上げた参考書を入門書(導入本)として使うこともおすすめできます。ただ、択一式試験のみという大半の公務員試験では、参考書は必ずしも必要とはいえません。

憲法の勉強法

憲法は択一式試験なら、いきなり過去問集から取り組んでも構わない科目です。民法や経済学のように、論理的な体系の理解がほとんど不要な科目だからだといえます

学問としての憲法は非常に奥が深い科目ですが、公務員試験における憲法はそこまで踏み込む必要はありません。総論や人権では重要な判例、統治機構ではその仕組みや決まりごとを知識として暗記するだけで、難なく解くことができます。

なかには学説や判例に立ち入った難問も混じってくるのですが、こうした問題は正答率も低いものです。一般的にどんな公務員試験でも合格ラインは6~7割ですし、多くの受験生が出来ないような難問に固執する必要はありません。

また、憲法は問題文や選択肢を吟味して、正答を導く読解力が要求される科目です。これは文章を読み解く国語のような能力であり、過去問演習を繰り返すことで自然に身につく実力といえます。

もちろん、いきなり過去問から始めて良いと言っても、参考書を使わない代わりに、暗記事項を整理したポイント部分が付いている問題集を使う必要があります。

公務員試験ではこうした勉強法を前提として、テーマ(セクション)ごとに要点整理部分と過去問演習が一体となった過去問集と呼ばれる教材が各社から出ています。

特に憲法に関しては、「新スーパー過去問ゼミ5 憲法」が最もおすすめできます。「スー過去」の略称で知られ、あらゆる公務員試験にオールラウンドで対応できる定番教材です。

本書はテーマごとに、必修問題(代表的な例題)、ポイント(要点整理)、実戦問題(過去問演習)で構成されています。ポイント部分で暗記事項をサッと確認し、問題部分を3回は繰り返すことで、初学者でも本試験が解けるレベルまで持っていくことができます。

もちろん、理解度は個人によって異なるため、3回とは言わず、5回でも6回でも自分が納得いくまで繰り返せば、憲法を確固たる得点源にすることが可能です。

また、実戦問題は難易度が3段階表示されています。高難度の問題は、2回も3回も問いて解説を読んでも出来ないものは飛ばしていって構いません。先述通り、他の受験生も解けないような難問に固執する必要はありません。

それに加えスー過去には、特に学習効果が高い問題にはアイコンがついています。時間的な余裕が無い方でも、必修問題とアイコン付きの問題を解くだけで、スピーディーにこなすことができます。

これとは逆に余裕のある受験生の方は、スー過去に飽きたら、「国家公務員・地方上級 過去問精選問題集 出たDATA問 憲法」に移行することもおすすめできます。難易度的に一段上の過去問集ですが、国家公務員や地方上級の方が徹底的に攻略したい場合におすすめできます

憲法は頻出ポイントさえサッと覚えれば、最小限の知識を駆使する能力を身につけることで、十分に得意科目にできます。過去問演習を繰り返すという実に単純な勉強法ですし、自分が出来ない難問以外は取りこぼさないという作戦で、上手に学習を進めましょう。