国税専門官

今回は、国税専門官を取り上げます。

国税専門官は、国税局や税務署に勤務し、税金に関する調査、検査、指導などを行います。国税専門官は、税務行政に従事する専門性の高い国家公務員です。

国税専門官に合格して採用されたら、一定期間の研修・実務経験を得て、国税調査官、国税徴収官、国税査察官のどれかの専門職に就きます。

どの専門職の場合でも国税専門官は国税局や税務署において、法律、経済、会計等の専門知識を駆使し、適正な納税申告が行われているかどうかの調査・検査を行うとともに、申告や納税に関する指導などの業務に従事します。

国税専門官の転勤は、原則として採用された全国12の国税局管内に限定されます。

国税専門官の試験日程・試験内容

ここでは、平成29年度に実施された国税専門官の採用試験の試験日程・試験内容を取り上げます。

国税専門官の1次試験は例年、財務専門官や労働基準監督官など他の国家専門職(大卒)や防衛省専門職員(防専)と同じ日に実施されるため、これらは併願できません。

国税専門官の試験内容および全体を9とした各科目の配点比率は、以下の通り告知されています(*:身体検査は合否の判定のみを行います)。

  • 1次試験:基礎能力試験(択一式)2/9、専門試験(択一式)3/9、専門試験(記述式)2/9
  • 2次試験:人物試験[個別面接※参考として性格検査を実施]2/9、身体検査*

1次試験合格者は、基礎能力試験と専門試験(択一式)の成績を総合して決定します。専門試験(記述式)は、1次試験合格者を対象に評定した上で、最終合格者決定に当たり、他の試験種目の成績と総合します。

基礎能力試験は40問必須解答の全問解答制で、以下のように告知されています。

  • 知能分野 27題:文章理11、判断推理8、数的推理5、資料解釈3
  • 知識分野 13題:自然・人文・社会で合わせて13(時事を含む)

なお、国家専門職(大卒)や防専の基礎能力試験は、同じ試験問題で共通の試験が課されます。

専門試験(択一式)は、70題中40題の選択解答制ですが、以下の通り、必ず解答すべき必須問題が含まれています。

  • 必須問題:2科目16題(民法6・商法2、会計学8(簿記を含む))
  • 選択問題:憲法3・行政法3、経済学6、財政学6、経営学6、政治学3・社会学2・社会事情1、英語6、商業英語6、情報数学6、情報工学6の9科目54題(各6題)から4科目24題選択

専門試験(記述式)は、憲法、民法、経済学、会計学、社会学の5科目(各1題)のうち1科目(1題)選択で、1時間20分です。

2次試験の人物試験は個別面接試験であり、身体検査は主として胸部疾患(胸部エックス線撮影を含む。)、尿、その他一般内科系検査と告知されています。