国税専門官・財務専門官の参考書

今回は、国税専門官・財務専門官の参考書を取り上げます。もちろん、全くの初学者が独学で目指すことを想定しています。

国税・財務は、基礎能力試験(教養試験)は共通試験ですし、専門試験も重なる科目では共通問題が広く使われています。国税・財務どちらの場合も、まずは数的処理(判断推理、数的推理)、社会科学、専門試験の最重要科目に先行して取り組みます。

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必ずこなすべき択一対策の教材

国税・財務とも択一式試験があり、基礎能力試験(教養試験)・専門試験あわせて十数科目以上を短期間で習得する必要があります。その一方、公務員試験向けに「過去問集」と呼ばれるタイプの教材が各社から出ており、これをこなすことが定番の勉強法となっています。

スー過去

新スーパー過去問ゼミ5」(実務教育出版)は、国税や財務にもピッタリあう、大卒公務員試験の定番過去問集です。全くの初学者が初歩から本試験に見合う実力までつけることができる科目別教材となっています。

本書は基礎能力試験(教養試験)、専門試験それぞれの分野別・科目別に出版され、問題を解くのに必要な知識・解法をまとめたインプット部分と、難易度や頻出度別に整理された過去問演習部分が一体となったオールラウンド型教材です。

このように、項目別に参考書部分(ポイント整理)と過去問演習部分が一体となった過去問集と呼ばれる教材を、国税や財務の場合も必要な科目を取捨選択してこなすことで、全くの基本から本試験に備えるレベルまで、1冊で済ませることができます。

特にこの「スー過去」は、国税・財務を含む標準的な大卒程度公務員試験に合致しており、専願はもちろん地方上級や市役所大卒と併願する場合でもおすすめできます。とりわけ、国税や財務に必要な経営学や会計学は、この「スー過去」を使うべきだと思います。

もちろん、すべての科目を同じシリーズで揃えないといけないわけではありません。科目によっては後述どおり他社の過去問集に切り替えても構いません。ただ、「ます最初はどれから取り組むか?」という場合、間違いなくおすすめできるのは「新スーパー過去問ゼミ5」だといえます。

クイマス

公務員試験過去問新クイックマスター」(LEC東京リーガルマインド)も、先ほどの「スー過去」と同じような構成で作られた過去問集であり、非常に優れたメイン教材としておすすめできます。

本書も公務員試験の初学者を想定し、頻出テーマ(セクション)ごとにポイントの整理と過去問演習を連動させ、基礎から本試験まで一体的にこなすことができる分野別・科目別のオールラウンド型教材です。

スー過去とクイマスを比べると、国税や財務の試験内容を考慮すると、網羅性の高さや問題の精度からいえばスー過去が上だと思います。その一方、ポイント解説がわかりやすく、イラストや図表を交えた見やすさでは「クイマス」が上だと思います。

このため、国税や財務が第一志望なら、どの科目も「新スーパー過去問ゼミ5」で固めるべきだと思います。特に経営学や会計学はクイマスから出ておらず、この2科目は「新スーパー過去問ゼミ5」一択と思います。

国税・財務の専願でクイマスを使うとすれば、インプットがわかりやすく標準問題を重視した社会科学の「公務員試験過去問新クイックマスター 社会科学」くらいかなと思います。人文科学や自然科学のクイマスは2分冊ですから、専願の場合は不向きです。

なお、国税・財務に加え、地方上級や市役所など他の公務員試験との併願なら、どうしても「新スーパー過去問ゼミ5」では理解できず挫折した科目であれば、「公務員試験過去問新クイックマスター」に代えるということもおすすめできます。

カコモン(商法)

TACの「だからカコモンで克服」は、上記2つの過去問集に比べると、非常に丁寧でわかりやすい一方、収録問題のレベルもグッと基礎~標準問題を重視した過去問集です。

本書は要点整理部分がイラストや図表を交えてとてもわかり易く、問題の解説に関してもとても詳しく記述されています。ただし収録問題は基本~標準問題を重視しており、国税や財務をはじめ、地方上級や市役所大卒でもメイン教材としては不向きかと思います。

その一方、公務員試験では出題数がとても少ないマイナー科目は典型的な基本問題が多い傾向があり、この「だからカコモンで克服」を国税・財務で使うなら、非常にウェイトの低い科目を効率よく学ぶ場合におすすめできます。

特に商法は公務員試験全体のなかでもマイナーな科目であり、スー過去もクイマスも出ていません。このため、おすすめできる過去問集が「だからカコモンで克服 商法」一択となります。

カコモンの商法は、要点整理→典型問題は必須ですが、演習部分には問題ごとに国税・財務の重要度がついています。ここで最重要の問題だけでも取り組めば十分です。また、目次を見て*印のついた最重要項目を行うだけでも良いでしょう。それでも時間的な余裕が無い方は、商法は学習しないことを検討しても良いと思います。

人文科学、自然科学

国税、財務は人文科学、自然科学の出題数が非常に低いです。捨て科目にするという選択肢もありますが、専願であれば基本問題に絞って最小限の学習をしておくことも考慮すべきでしょう。

また、国税・財務では、人文科学は日本史、世界史、地理、自然科学は生物(または地学)、物理、化学が1問づつです。国税・財務の専願なら、スー過去やカコモンなどの過去問集に代えて、下記の「20日間で学ぶ」から出題科目に絞って学習するのも効率的といえます。

上・中級公務員試験 20日間で学ぶ 日本史・世界史(文学・芸術)の基礎」「上・中級公務員試験 20日間で学ぶ 社会・地理(思想)の基礎」「上・中級公務員試験 20日間で学ぶ 生物・地学の基礎」「上・中級公務員試験 20日間で学ぶ 物理・化学(数学)の基礎」は、ポイント整理と問題演習が一体となった速習型の教材です。必要最小限の内容で、基本問題は落とさないという科目に向いている教材といえます。

「20日間で学ぶ」は、出題ウェイトが低い科目なら、初歩的な基本問題に絞った攻略を最低限の労力で行うのに最適です。時間的な余裕が無い方は、最重要なテーマや無印の基本問題に絞っても構いません。

参考書

国税、財務の場合も、択一式対策なら参考書は必須ではありません。まずは過去問集(「新スーパー過去問ゼミ5」や「公務員試験過去問新クイックマスター」など)だけ進めることで、公務員試験の合格は十分可能です。しかし、科目によっては参考書を追加して、知識や解法の補充を検討すべきです。

国税・財務なら、専門科目の記述式対策や、択一式試験であっても過去問集だけでは理解できない、過去問が解けないという科目では、参考書の追加を検討すべきです。

まるごと講義生中継

国税、財務の参考書のうち、憲法、民法、行政法では、「まるごと講義生中継」をおすすめします。大手予備校TACの人気講師の再現した文体となっており、知識ゼロの初学者でもわかりやすい参考書の定番です。

本書は二色刷りでイラストや図表を多用して非常に分かりやすく、初めて学ぶ科目でもスムーズに読める科目別テキストです。TACの授業を受けているかのような講義調の文体で、勉強したことが無い科目の理解が進む良書といえます。

「まるごと講義生中継」は択一対策に絶対必須の教材ではありませんが、まずは過去問集をやってみて、ついていけない科目の場合、分からなかった問題に関して調べてみたり、知識や解法の理解が不足していたら該当箇所を読み込むといった補助的な使い方がおすすめです。

択一式に限って言えば、やはり最終的には過去問集(「新スーパー過去問ゼミ5」や「公務員試験過去問新クイックマスター」など)で徹底的な本試験レベルの問題演習は不可欠だといえます。「まるごと講義生中継」はあくまでもテキストであり、これだけで問題が解けるわけではありません。

その一方、「まるごと講義生中継」は入門書的なテキストとして優れており、記述式が課される科目では導入本として、是非とも習得すべき参考書といえます。

経済学の参考書

経済学こそ単純な暗記が通用せず、国税・財務の場合も過去問集(「新スーパー過去問ゼミ5」や「公務員試験過去問新クイックマスター」など)の徹底演習で択一式は乗り切れます。過去問集が自力で進められたり、経済学の学習経験がある方には、参考書は不要かと思います。

その一方、過去問が一向に解けないという場合や、記述式対策で経済学を一通り学習する場合には、以下の参考書から1シリーズ選んで取り組むことをおすすめします。

1.「速習!経済学 石川秀樹」(速習!マクロ経済学、速習!ミクロ経済学、基礎力トレーニング(マクロ&ミクロ)の3分冊)は3つのなかで最も踏み込んだ内容を取り扱っており、経済学が得意な方、経済学を得点源にしたい方におすすめです。

2.「らくらく経済学入門 週刊住宅新聞社」(マクロ、ミクロ、計算問題編、記述・論文編の4分冊)は、3つのなかで最も標準的な内容です。経済学が苦手という方や、経済学の内容を手広くやる余裕が無い方に向いています。

3.「最初でつまずかない経済学」(マクロ編/ミクロ編の2分冊)は3つのなかで最も基本的な内容です。国税や財務にはやや足りない内容ですが、基本問題は取りこぼさない最低限の学習は可能です。記述式で経済学を選ぶつもりの方は上記1.か2.をおすすめします。

3つの経済学の参考書それぞれは、同じ事柄を理解する手法が異なっており、経済学が苦手でも1.が合う人もいれば、経済学が得意でも3.が合わないという方もおられます。このため、1つの参考書が合わなかったら、他の参考書に代えてみることも十分おすすめできます。

もちろん、これらは択一式の問題を解くのに必要な知識・解法のインプットや、記述式対策に入るための経済学の導入本です。参考書の有無に関係なく、択一式対策のメインは過去問集(「新スーパー過去問ゼミ5」や「公務員試験過去問新クイックマスター」など)に必ず取り組むべきです。

解法の玉手箱(数的推理/判断推理)

国税専門官や財務専門官の場合も、数的推理や判断推理を過去問集だけで容易に進められる方が多い一方、両科目に必要な算数・数学の知識が抜けていたり、何度過去問を解いてもできないという方がおられます。

まずは過去問集をやってみて、自力で解けるようならそれだけで本試験には十分です。それが難しいという方には、実務教育出版の「玉手箱」シリーズ(数的推理がみるみるわかる! 解法の玉手箱判断推理がみるみるわかる! 解法の玉手箱の2分冊)を導入本(入門書)としておすすめします。

この参考書は、小・中の算数・数学レベルのうち数的推理・判断推理に必要な部分だけを抽出して学び直しが出来る一方、基本的な典型問題を使って解法ごとの習得ができるため、解き方のパターンを身につけることができる優れた入門書といえます。

数的推理や判断推理も一定の試験範囲がある以上、要求される解き方も一定の範囲をマスターすれば算数や数学が苦手でも必ずクリアできます。「数的推理がみるみるわかる! 解法の玉手箱」「判断推理がみるみるわかる! 解法の玉手箱」は、過去問集がさっぱりわからないという方に、基礎演習を通じた解き方の理解本として十分おすすめといえます。

もちろん、いつまでも基本問題ばかりでは合格には遠いため、この参考書を使った場合でも、過去問集(「新スーパー過去問ゼミ5」や「公務員試験過去問新クイックマスター」など)で本試験レベルの過去問演習は欠かさないようにしましょう。

文章理解の英単語集

国税専門官や財務専門官の文章理解の英文も、おおよそ地方上級や国家一般職大卒と同等のレベルです。高校・大学受験や英語の資格試験(TOEIC、英検など)で学習経験がある方なら、過去問集だけで容易に本試験のレベルに行けるはずです。

ただし、過去問集を進めていて不安を感じた方には、「速読速聴・英単語 Core 1900」をおすすめします。なお、高校生や受験生の頃に「速読英単語(2)上級編」を使った経験があれば、これに代えても構いません。

どちらもやや長めで高品質の英文をたくさん掲載し、単語力に加えて速読力も身につけることができる良書です。英単語集のなかでも、公務員試験に必要な英語の基礎を固めるのに最適な入門書といえます。

もちろん、文章理解の場合も、こうした参考書を使って基礎を固めた場合でも、やはり過去問集(「新スーパー過去問ゼミ5」や「公務員試験過去問新クイックマスター」など)でしっかりと本試験レベルの問題演習を行うべきです。

会計学の参考書(択一、記述)

国税や財務の会計学の参考書といえば、「スー過去」と「らくらく」の組み合わせが定番といえます。スー過去、つまり「新スーパー過去問ゼミ5 会計学」は択一対策のメイン教材であり、記述対策にも使える優れた過去問集です。

会計学のスー過去は、公務員試験に必要なポイント整理と択一式の過去問演習で本試験に備えるだけでなく、東京都/国税/財務の記述式の過去問から頻出問題を厳選した章も設けられており、記述式の過去問を入手できる貴重な教材としてもおすすめです。

新スーパー過去問ゼミ5 会計学」は基本から択一対策のメイン教材として初学者にもおすすめですし、記述対策にも使えます。ただし、記述式の解答例は会計基準そのままの記述があるなど、冗長でまとまりが無い点は要注意と思います。

そこで、記述式対策としてスッキリと要点をまとめるには、「らくらく会計入門 週刊住宅新聞社」の併用をおすすめします。本書はおおよそ記述式試験に出そうな論点を幅広くカバーしており、過去問をスー過去で確認しつつ、論点整理はこちらでしっかり行うことをおすすめします。

社会学の参考書(択一、記述)

社会学は国税専門官、財務専門官とも出題科目ですし、国税では記述式でも選択科目の1つです。やはり他の科目と同様、択一対策のメイン教材には過去問集である「新スーパー過去問ゼミ5 社会学」をおすすめします。

その一方、択一対策だけなら「スー過去」1冊だけで十分ですが、記述式で選択するつもりの方や、スー過去が解けないという場合は、「公務員Vテキスト 社会学 TAC」をおすすめします。

公務員試験を対象にした社会学のテキストは「まるごと講義生中継」も出ていませんし、絶対的な数が限られている中、「公務員Vテキスト 社会学 TAC」は、豊富な図表やイラストの二色刷りで見やすく、重要項目や頻出論点を一通りおさえることができる優れた参考書といえます。

社会学は択一対策だけなら過去問集である「公務員Vテキスト 社会学 TAC」1冊で十分です。その一方、記述式で選択するつもりがあったり、過去問集だけでは難しいと感じる方には、テキストである「公務員Vテキスト 社会学 TAC」の併用をおすすめします。

財政学の参考書(択一、記述)

財政学の場合も、択一対策のメイン教材は「新スーパー過去問ゼミ5 財政学」がおすすめです。ポイント整理部分が充実していることもあって、この科目は記述式で選択しないなら、これ1冊で初学者でも本試験まで備えることができます。

その一方、財務専門官では記述式の選択科目の1つでもあります。記述式で選ぶつもりなら、「井堀 財政学 新世社」と「新スーパー過去問ゼミ5 財政学」を併用して取り組み、テーマごとの典型論点の整理が効果的でおすすめです。

井堀 財政学 新世社」は財政学の専門書ですから、これ1冊だけでは冗長になりやすく、時間がかかりすぎです。このため、「新スーパー過去問ゼミ5 財政学」を道標的な参考書として併用し、スー過去で出てきた重要項目に沿って井堀氏の専門書で論点整理を行うのが良いでしょう。

財政学自体はこの2冊があれば、択一も記述も基本から本試験レベルまでクリアできると思います。特に入門書や導入本を使う必要はありません。ただし、財政学の前に経済学を先に習得しておいたほうが、理解は進みやすいといえます。

記述対策の参考書(憲法、民法、経済学)

記述対策の参考書のうち、国税や財務で課される会計学、財政学、社会学はすでに上記で取り上げました。ここでは、憲法、民法、経済学の記述対策向けの参考書を取り上げます。

憲法、民法は「公務員試験 専門記述式 憲法 答案完成ゼミ 実務教育出版」、「公務員試験 専門記述式 民法・行政法 答案完成ゼミ 実務教育出版」をおすすめします。国税や財務に適したスタンダードな論点集で、頻出項目は一通りおさえることができる良書です。

経済学は、本格的に幅広く論点をおさえて本命科目にするなら、幅広い内容を盛り込んだ「試験攻略 新・経済学入門塾 論文マスター編」、一定の論点整理にとどめて予備的な科目にするなら、典型的な論点はおさえた「らくらくミクロ・マクロ経済学入門 記述・論文編」をおすすめします。

国税/財務の記述式試験は、一行問題や説明問題といった基本問題が中心です。このような基本テキストや典型論点を扱った参考書で、項目ごとに論点整理を行うことで、十分な試験対策となります。

もちろん、これらの専門記述の参考書は各科目の基礎固めが前提であり、過去問集の「新スーパー過去問ゼミ5」や参考書(入門書・導入本)の「まるごと講義生中継」を先にこなしておきましょう。

時事対策

国税/財務では、時事対策は非常に重要です。公務員試験の時事問題に特化した参考書としては、「公務員試験 速攻の時事 実務教育出版」が定番中の定番教材で、必ず取り組むべき必須教材としておすすめです。

本書は毎年改訂されており、政治、経済、財政、国際、厚生、労働、文部科学、環境、司法警察、社会問題と幅広い章を取り上げる一方、経済や財政に関する統計・データも取り上げていて、公務員受験生が後回しにしがちな数値の確認もできます。

面接対策

国税専門官・財務専門官とも人物試験は個別面接です。以下の2冊の参考書をできれば両方とも読み込んで活用することをおすすめします。

1.「公務員試験 現職人事が書いた面接試験・官庁訪問の本」は、国家総合職や国家一般職大卒を想定した面接対策・官庁訪問の参考書ですが、国税や財務の方にも使えるテキストです。

本書は面接試験の準備・心構え、面接カード、個別面接・集団面接・集団討論・官庁訪問まで、公務員面接のありとあらゆる対策が基礎から行える良書です。実務教育出版の参考書らしく、非常に実直で正統派の参考書といえます。

この参考書は幅広い試験形式に対応しており、大卒程度の公務員試験なら国家・地方ともおすすめできる良書です。特に、採用する側つまり面接官がどこをどう見て評価しているのかを知るアプローチや、コンピテンシー面接を取り上げている点が大いに参考になります。

2.「面接・官庁訪問の秘伝」は、TACの人気講師・山下純一氏が手がけ、毎年改訂されていて公務員面接の基本から自己分析、面接カード対策、マナーや心構え、実践的な想定問答まで、これ1冊でオールラウンドに習得できる参考書としておすすめです。

本書は二色刷りでイラストや図表を交えてわかりやすく、国税や財務をはじめ、地方上級、国家一般職大卒、市役所大卒、裁判所一般職など、標準的な公務員試験を対象に、個別面接、集団面接、集団討論、官庁訪問まで対応した優れた良書です。

なんといってもこの参考書、自己分析を通じて自分だけのコアな部分を作り、面接カードの作成や自分なりの回答に一貫性をもたせることで、あらゆる質問に対応できるアプローチを伝授してくれます。

さらに複数のダメな回答と無難な回答が提示された想定問答集も豊富に掲載され、面接試験の基礎知識から実際の試験の流れを理解し、しっかりした心構えで自分なりのシミュレーションまでできる1冊となっています。

国税や財務の面接試験は個別面接ですから該当する部分だけを読み込むと良いでしょう。「面接・官庁訪問の秘伝」は公務員面接特有の基礎知識を知るところから、実践的な自己練習まで使える良書としておすすめです。

自己分析からコアな部分づくりを伝授する「面接・官庁訪問の秘伝」と、1.で取り上げた「公務員試験 現職人事が書いた面接試験・官庁訪問の本」は採点者がどこを見ているかを解説しており、好対照な攻略法を取り上げた2冊の参考書はできれば両方とも読んでおくと、面接対策を一方通行ではなく表裏一体のものとして理解できると思います。