公務員の英語

今回は、公務員の英語について取り上げます。ここでは、文章理解の英語を対象にした試験内容と対策を想定していきます。

公務員の英語のレベルは?

まず、公務員の英語のレベルは、高校の教科書から大学受験レベルと言えます。大学受験レベルと言っても、難関私立大学や国公立大学の2次試験といった高度なものよりは明らかに易しめであり、難しく考える必要はありません。

大雑把に言えば、大卒程度の公務員の英語はセンター試験レベル、高卒程度の公務員の英語は高校の教科書レベルと考えて構いません。一部の難関公務員を除けば、ごくごく基本~標準的な問題が中心です。

難関公務員といえば、国家総合職、外務省専門職員、裁判所事務官総合職、防衛省専門職員、衆参事務職の総合職、国立国会図書館総合職、家庭裁判所調査官補あたりが該当します。

こういった難関公務員と呼べる公務員の採用試験では、英語の問題もやや高度となり、センター試験は超えるレベルと考えて良いでしょう。

その一方、都道府県・政令指定都市・東京都特別区(大卒程度は地方上級、高卒程度は地方初級)や国家一般職大卒/高卒、国家専門職(大卒なら国税、財務、労基など/高卒なら刑務官、入国警備官など)は、標準的なレベルの公務員といえます。

こうした標準レベルの公務員の英語なら、大卒程度ならセンター試験、高卒程度なら教科書レベルがひとつの目安といえます。このほか、一般的な市役所や町村役場なら、これらと同等または易しめといえます。

公務員の英語の内容は?

公務員の英語が文章理解として課される場合、教養試験(基礎能力試験)の一環として択一式(多肢選択式)で出題されます。大半の問題は、比較的長めの長文を読んで、それに沿った選択肢を選ばせる問題です。

公務員の英語は、課題文を読んで内容に沿った選択肢を選ばせる内容把握や要旨把握が大半を占める一方、本文中に空欄がいくつかあって、適切な語句の組み合わせを選ばせる選択問題もあります。

このほか、比較的短めの課題文がいくつかあって、どの順番でつなげれば正しい長文になるかを選ばせる問題もあります。公務員の英語は、正しいものを選ばせるとは限らず、間違った選択肢を選ばせる問題もあります。

こうした公務員の英語は、基本的な語彙の習得がベースとして必要ですし、その上で長文を早く正確に読む速読に慣れることが必要といえます。もちろん、過去問演習が中心であることは言うまでもありません。

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公務員の英語対策

公務員の英語対策は語彙力と速読力の強化です。初学者の方であっても、公務員試験の内容なら、比較的短期間でも習得することが可能です。特に受験勉強の経験がある方は、いきなり過去問から始めても良いと思います。

過去問集としては、大卒の方は「新スーパー過去問ゼミ5 文章理解・資料解釈」、高卒の方は「新・初級スーパー過去問ゼミ 文章理解・資料解釈」をおすすめします。どちらもあらゆる職種・区分の公務員試験に対応できるオールラウンド型の過去問集です。

公務員の英語に初めて取り組む方も、まずはこの過去問集を入手して、代表的な例題を2~3問解いてみてください。出来るできないに関係なく、問題文の内容がほぼ適切に理解できれば、そのまま過去問集だけで乗り切れると思います。

問題文がわからなかったという方は、語彙力や速読といったベース部分が足りないといえます。こうした方には、大卒程度の方は「速読速聴・英単語 Core 1900」をおすすめしますし、大学受験で使った経験があるなら「速読英単語(2)上級編」でも構いません。

これらの英単語集はどれか1冊で構いません。ここに挙げた2冊は、どちらも比較的長めの英文を掲載し、語彙力と速読力を同時に向上させる良書といえます。もちろん単語だけでなく、文法的な知識や熟語・表現も身につきます。

高卒程度の方は、過去問集がわからなかった場合は、高校時代に配布された教科書や英単語集といった、教科書レベルの教材で構いません。とにかく早く正確に読みながら、語彙力も身につけることを意識しましょう。

こうした参考書は、大卒の方も高卒の方も、スキマ時間や細切れ時間を活用したり、他の科目の試験勉強に飽きたときなどにサッと取り出して、少しづつ着実に英語力を身に着けたいものです。

その一方、英語の過去問集に早くから始めた方は、スー過去をクリアしたら、大卒の方は「公務員試験過去問新クイックマスター 文章理解」に入っても構いませんし、高卒の方は「過去問350 実務教育出版」(地方初級/国家一般職高卒/高卒警察官の4分冊)に入っても構いません。

文章理解は暗記的要素は少なく、最終的には問題に慣れることで容易に解ける科目です。あまり早くから取り組む必要もありませんが、できれば本試験の3~6ヶ月前から、1日あたりの勉強量は少なくて良いので、毎日毎日過去問演習を継続していきましょう。

参考書の有無に関係なく、英語の場合も、試験勉強の中心が過去問集であることに代わりはありません。文章理解の場合、英語も毎日1~2問づつでも良いので、本試験までに勉強しない日を作らず、コツコツと解き続けて問題を解く勘を失わないようにしましょう。