公務員で資格は有利か?

今回は、公務員で資格は有利かという点を取り上げます。

公務員で資格を持つのは有利?

公務員で資格は有利かどうかという点は、先に結論を言えば、そうしたことはほとんど無いといえます。国家総合職では英語資格(英検、TOEICなど)で一定の条件を満たせば加点される制度が導入されていますが、大半の公務員試験ではこうした制度自体がありません。

民間企業であれば公務員と異なり、資格取得が有利に働き、就職活動が優位に働くということがあります。しかし、公務員試験の場合は、特定の資格を持っている者を採用試験の時点で優遇するということは皆無に近いといえます。

資格ではなく技能ですが、警察官では、柔道・剣道の有段者やプロスポーツ選手の経験者に加点措置を行う採用試験も一部にあります。しかし、資格取得が公務員で有利に働くような制度は導入されていないことが一般的です。

公立病院の医師や看護師、保育士採用試験、栄養士、保健師、教員採用試験などは、そもそも一定の資格を採用試験の受験資格に含んでいます。これは職務上必要とされている資格であって、その資格の有無が公務員に有利・不利に働くとは違う話です。

行政系・事務系の公務員以外の、例えば土木、建築、電子、電気など理系公務員(技術職)の場合も、特定の資格が公務員で有利に働くということはありません。もしも必要な資格があれば、採用後に取得すればよいという場合も珍しくありません。

公務員試験では何らかの資格を持っていたほうが有利に働くと考え、必死に勉強する方もおられます。しかし、一般的に公務員では資格の有無は採用試験に影響しません。まずは公務員試験そのものの試験対策に専念すれば十分だと思います。

公務員に役立つ資格は?

公務員試験に有利・不利という資格はほとんど無いと言いましたが、採用試験に合格したあとでも良いので、実際に公務員になるまでに習得しておいたほうが良い技能や資格はあると思います。

そのうちの1つはパソコンです。公務員は文書だらけの世界と言って良いくらい文書主義が徹底しています。行政系・事務系の公務員を中心に、ワードやエクセルを使いこなして一通りの各種文書や統計が作れる程度に練習しておきましょう。

これは公務員試験の結果が出たあとからでも遅くありません。大学の卒論やレポート作成でパソコンを使う機会があると思いますが、卒業要件に卒論が無い大学や学部もありますし、高校生の方もパソコンでネットをする機会が無い方も少なくありません。

パソコンは有利・不利という資格の問題以前に、公務員であれば使えて当たり前です。ワードやエクセルの高度な設定やカスタマイズまでは要求されませんが、一般的な事務系業務でよく使われる基本的な使い方は習得しておくと良いでしょう。

もう1つ挙げるとすれば、運転免許です。意外に思う方もおられるでしょうが、公務員では仕事中に車を使って外に出る機会が多いものです。これも有利な資格・不利な資格という以前に、所有していないと恥ずかしい思いをすることがあるといえます。

地方の方は車社会が進んでおり、すでに運転免許を持っている方も多いと思います。都市部の方は、車がなくても日常生活に支障がないぶん、公務員志望であればこれは意外な盲点かもしれません。

運転免許が無ければ先輩に運転してもらったり、代わりの方に行ってもらうというのは、どうにも気まずいものです。パソコンも運転免許も、公務員の結果が出てからでも遅くはありません。公務員で有利な資格というものではなく、あったほうが良いもの、無いと困るものといえます。