高卒と大卒の公務員はどちらが良いのか?

今回は、高卒と大卒の公務員はどちらが良いのかについて取り上げます。

高卒と大卒の公務員は給料が違う?

高卒と大卒の公務員は、給料で大きな差が出るのでしょうか。ざっくり言えば、確かに高卒と大卒の間では、公務員であっても給料に明らかに差が出てきます。

公務員の収入という点では、20代、30代、40代、50代と、高卒と大卒で徐々に開いていくということが一般的です。それでも、民間企業における大卒・大企業と高卒・中小企業との給与格差に比べれば、さほど大きくはありません。

なお、公務員の中では、国家公務員の指定職のように、格段に高給の俸給表が適用される役職や職種があります。ただ、指定職は民間企業の役員報酬に相当するものですし、こうした例はごく一部の特定の公務員に限られます。

(俸給表とは、公務員の給料を決める基礎となる仕組みのことです。これについては、公務員の給料が上がる仕組みで説明しています)

ここで取り上げているのは、限られた特別な公務員ではなく、ごく一般的な公務員の比較です。この前提でいえば、高卒・大卒という公務員の学歴による給与差は、確かに存在するものの、民間企業ほどは大きくありません。

ただし、大卒でも高卒でも、個々の公務員の収入の幅は、40代以降を境に広がっていきます。これは後述通り、出世(昇進)が影響してくるからです。

高卒と大卒の公務員は出世も違うのか

高卒と大卒の公務員は、出世(昇進)も違いが出てきます。一般的に公務員は、主事、主任、主査、主幹といった、係長以下の役職までは、同期の誰もがなれる役職です。

しかし、係長を超えた課長補佐から、同期の間でも差が出てきます。その先の課長からは管理職になりますが、一般的な市役所でも課長になれるのは10%つまり10人に1人と言われます。

ここで、大卒と高卒の公務員は、早いところでは係長になる前後から、出世のスピードが違ってくることが一般的です。昇進の格差は、勤務年次以上に、給与面での格差に影響を及ぼします。

公務員の給料は、勤務年数(勤続年数)と役職(昇進)によって決まります。民間企業のように業績に応じて変動することが無い一方、長く務め続けるか、出世をするかによって、確実に給料が上がります。

ここで、特に役職が高ければ高いほど、勤務年次による昇給(定期昇給)よりも、出世による昇給(昇格昇給)による給料アップが大きく反映されるというわけです。

高卒と大卒の公務員の違いは

特に高卒と大卒で公務員に違いが見られるのは、国家公務員です。国家総合職、国家一般職大卒、国家一般職高卒では、スタートラインから適用される俸給(基本給)や役職が異なりますし、その後のキャリアも大きく異なります。

高卒と大卒の公務員に違いを感じるのは、地方公務員の場合も同じです。やはり都道府県、政令指定都市、県庁所在地の市役所や中核市など、規模の大きな自治体ほど、大きな違いが感じられます。

ただ、高卒の公務員の方でも、頑張って大卒の方に負けないくらいの昇進を果たす方もなかにはおられます。昇進の状況にもよりますが、同年齢なら勤務年数が多いぶん、生涯収入は大卒の方よりも多いケースもあります。

高卒と大卒の公務員を比べると、やはり出世や給料という面では、大卒のほうが有利です。ただし、高卒の公務員であっても、職務に精勤することで、大卒の方に負けない昇進を重ねる方もなかにはおられます。