警察官の作文試験(高卒程度)

今回は、警察官の高卒程度の採用試験における作文試験を取り上げます。実際に出題された試験問題を掲載し、その傾向と対策を説明します。

警察官の作文試験の問題(高卒程度)

まず、警察官の作文試験で実際に出された課題は以下の通りです。

  • これまで最も感動したこと(青森県警察官/800字・60分)
  • あなたが「人から信頼されるために心がけていること」について(茨城県警察官/600字・80分)
  • 今までで最も悩んだことについて、自分の経験を踏まえて書きなさい。(埼玉県警察官/700字~900字・60分)
  • 学校や職場には規則やルールが存在するが、それらを守る必要があることについて、あなたの考えを述べよ。(千葉県警察官/900字・60分)
  • あなたが就職を希望するにあたり、警視庁を選んだ理由を述べなさい。(警視庁警察官/1,000字程度・80分)
  • 今までで自分自身が最も成長できた出来事を挙げ、それをどのように活かして警察官を目指すか書きなさい。(神奈川県警察官/600字・60分)
  • 地域における交番・駐在所の役割について述べた上で、そこで勤務する警察官が住民から信頼されるためにはどのようにしたらよいか述べなさい。(長野県警察官/字数指定なし・60分)
  • 1.10年後の自分。2.あなたが社会人として「次の世代に残したいもの」について、2つ挙げ、その理由を書きなさい。(新潟県警察官/1,200字・90分)
  • あなたの目の前で万引きをしている人がいたらどのように対応するか、また、このような犯罪を減らすにはどのようにしたらよいか、あなたの考えを述べなさい。(静岡県警察官/字数指定なし・50分)
  • 最近のマスコミ報道で取り上げられた出来事の中から印象に残ったものを1つ挙げ、その理由について述べなさい。(奈良県警察官/字数指定なし・60分)
  • 社会人の一員となるに当たり、最も大切だと思うこと(熊本県警察官/字数指定なし・60分)

警察官の作文試験対策(高卒程度)

警察官の作文試験は、「警察官に関する課題」「自分自身について」「社会に関する課題」に分けられます。

「警察官に関する課題」は、警察官を志望した理由を書かせる課題や、警察官(あるいは交番や警察署など)のあるべき姿・役割や理想の警察官像とは何かを求める課題が出ています。上記の例でいえば、警視庁、長野県のような出題です。

「自分自身について」は、心がけていること、経験したこと、感動したこと、悩んだこと、社会人や公務員になるにあたって大切なこと、長所・短所、将来の自分などについて、どう思うかを書かせる課題です。

自分についての課題は、上記の出題例で言えば、青森県、茨城県、埼玉県、神奈川県、新潟県、熊本県が該当します。神奈川県のように、自分が成長したことをどのようにいかして警察官を目指すかを書かせる課題もあります。

「社会に関する課題」は、社会規範や時事的な話題を取り上げる課題です。上記の例でいえば、千葉県の「学校や職場の規則やルールを守る必要」を問う課題、静岡県の万引きの問題のように具体的なケースを出して問う課題、奈良県のように最近のニュースから気になった事柄を選ばせて書かせる課題が該当します。

どの課題の場合も、遵法精神、社会貢献、責任感など、社会人あるいは警察官として欠かせない資質を持っているかどうかが問われているといえます。感じたこと、経験したことであれ、警察官や交番といった理想像であれ、受験者が何を思っているかという記述が、採用する側が求めている適性に通じるものであれば、合格答案につながることができます。

これは一般的な時事的課題が出た場合でも、単に最近こういうことが起こってこう感じた、というのではなく、ある出来事に対して自分が書いた「感じたこと」が、先ほど述べた警察官に求められる資質にかなっているかどうかが問われています。このポイントを外さなければ、高い評価が得られるはずです。

警察官試験のための論作文術 土屋書店」は高卒程度警察官の作文試験のメインテキストとしておすすめできる人気参考書です。特に「第3章 課題別実践論作文術」では、上記のような警察官特有の課題例を豊富に掲載し、実践的なテーマ学習ができます。

本書の第3章では、「期待される警察官像」などの警察官としての課題、「交番の役割」「情報社会の明と暗」などの警察に関わる社会問題、「私が心がけていること」「私の進む道」などの自分自身に関する課題、「もったいない」「命を大切にしよう」などの抽象題の課題に分かれ、非常に数多くのテーマと答案例を学習することができます。

もちろん、第1~2章では、警察官採用試験の論作文試験の基本から実際の書き方まで作文の作成術を学ぶことができます。この参考書だけで、高卒警察官の作文試験には十分対応できます。特に表現の選び方は参考になると思います。

高卒警察官の作文試験対策は、本書を使って基本的な文章の書き方を知りながら、警察官特有の課題例で実際のケース学習を行うことで対応できます。もちろん、高校の先生あるいは公務員予備校などで、答案練習を行って添削を受ける機会を設けることが重要だといえます。

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