公務員試験は年齢制限ギリギリでは不利になるのか?

多くの公務員試験では、年齢制限が設けられることが一般的です。学歴要件については要求する公務員試験とそうでない公務員試験があるため、年齢さえ満たせば受験できる公務員試験も少なくありません。

その一方、年齢を満たしているからと言って、その制限ギリギリで受験するのは不利に働くのでは無いかと思われる方も多くおられます。結論から言えば、受験時の年齢の高い・低いが、公務員試験の成績にただちに影響があるとは考えられません。

ここでは、どうして公務員試験には年齢制限があるのかという点から取り上げ、年齢制限ギリギリでも十分に合格できることを説明します。

公務員試験の年齢制限とは

公務員試験の受験資格には、年齢制限を求めることが一般的です。これには、受験案内(募集要項)などに、以下のような記載例があると思います。

「○○年4月2日から~○○年4月1日までに生まれた者」

「〇〇年4月2日以降に生まれ、次に掲げる方」(以下略)

実際の公務員試験には年齢制限だけでなく、その他の受験資格を要求する場合もあります。保育士や教員採用試験など、特定の職種はそれに見合った資格・免許などが要求されますし、学歴要件を課す公務員試験もあります。

ただし、公務員試験のなかには、年齢制限以外の要件を求めない試験も少なくありません。例えば、大卒程度、高卒程度、短大卒程度などとなっていても、学歴要件が無い場合なら、その他の受験資格を満たせば誰でも受験できます。

公務員試験の受験資格のなかでは、年齢制限は最も多くの試験で幅広く要求されるものです。もちろん、年齢制限を緩和して、受験できる年齢を幅広くもたせた公務員試験も少なくありません。

公務員試験に年齢制限がある理由

ここで、どうして公務員試験に年齢制限が設けられるのか、その理由について取り上げていきます。これは、「もしも年齢制限が無かったらどうなるか?」を考えてみるとわかりやすいと思います。

公務員試験に年齢制限が無ければ、職員の年齢構成にばらつきが出てきます。ある年齢層の職員が多かったり、逆に職員の数が少ない年齢層が出て来る可能性があります。

その一方、どの年齢で採用された方でも、同じ公務員試験を受けた人は、定年を迎える年齢は同じです。つまり、特定の年齢層の職員が多ければ、それだけ同時に退職する職員も多くなることを意味します。

一度に大量の退職者が出てしまえば、経験豊富な職員が一度にいなくなり、その職務を安定的に引き継いでいくことが難しくなります。このため、どの年齢層でも、ある程度は大きなばらつきが見られないよう一定の縛りを設けて、安定的に確保することが必要です。

これとは逆に、職員の数が少ない年齢層から、職員の数が多い年齢層に向けて、十分に職員教育や研修、職務の引き継ぎを行うことも難しいことです。こうしたことから、公務員試験に年齢制限を設けることで、安定した年齢構成に基づく、継続的な職務の遂行が望ましいといえます。

また、特定の年齢層の職員の数が膨らむことは、その年齢層が勤務年次を重ねるのにつれて、昇給もしていきますから、人件費も一度に膨らむことになります。この年齢層が定年を迎える場合は、退職金の負担が一度に膨れ上がることになります。

これに対し、公務員試験に年齢制限を設けることで、人件費や退職金という財政負担が一時的に膨大になるということを避けることもできます。公務員試験に一定の年齢制限を設けることは、継続的な職務の引き継ぎと、人件費・退職金負担の安定化に役立っているといえます。

公務員試験を年齢ギリギリで受けるのは不利か?

では、公務員試験を年齢ギリギリで受けることは不利に働くのか?という質問に対しては、ただちに不利に働くことは無いと断言できます。公務員試験は極めて公平性の高い採用試験ですし、受験年齢だけで成績に影響を及ぼすことは、かえって差別とみなされます。

確かに年齢の高い受験者は、それだけ定年までの就業年数が短く、少しでも長く働いてくれる者を採用するのでは無いかと思われるかもしれません。しかし、公務員試験では、こうした点が合否に直接影響するとか、採用試験の評価を左右することにはなりません。

公務員試験の基本は、筆記試験でとにかく1点でも多く取ることに尽きます。面接試験や実技試験が課される場合も筆記試験と同様に重要ですが、まずは筆記試験で点が取れなければ、1次試験の突破も出来ない公務員試験が一般的です。

例えば受験生が既卒者であれば、面接試験などで、学校を卒業してから受験するまでの経歴を問われることはあるかもしれません。それでも、他の質問事項と変わること無く、好感のもてる態度で適切な応答を行えば大きく合否を左右することはありません。

なんといっても、公務員試験は筆記試験の突破が最も優先すべき試験対策です。面接試験や実技試験なども同じように重要ですが、そうしたことに比べれば、年齢については心配する必要は無いといえます。公務員試験は、試験種目に沿って、合格ラインを超えることができれば、誰もが合格できる採用試験といえます。

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