公務員試験の論文試験の参考書

今回は、公務員試験の論文試験の参考書を取り上げます。ここでは主に、地方上級(都道府県、政令指定都市、東京都特別区)、市役所、国家一般職大卒、裁判所一般職大卒、国立大学法人を対象としています。

論文試験の参考書は、頻出テーマに関する基礎知識のインプット、および、テーマごとの過去問研究を行います。テーマ別対策と過去問研究が論文対策の軸といえます。

その一方、そもそも論文をどう書いたらわからないという方向けに、基本的な論文試験のルールや合格答案に結びつく論文の組み立て方・書き方を解説した入門書的な参考書も併せて取り上げます。

人気参考書「論文試験 頻出テーマのまとめ方」

実務教育出版の「論文試験 頻出テーマのまとめ方」は、地上・国家一般職大卒・市役所に対応した参考書です。とにかく受験生の間で幅広く購入されており、多くの方が推奨する定番の人気参考書です。

本書は、20以上のテーマについて、基礎知識をまとめた「知識と理解」編、実際の過去問を取り上げて検討し、答案例を掲載した「出題例と研究」編で構成され、各テーマに関して非常に詳細な知識の探究ができる本格的な参考書となっています。

「論文試験 頻出テーマのまとめ方」は同種の論文の参考書に比べ、より高度な知識や記述を要求しており、答案例も非常に深い洞察や具体的な統計データに触れる高いレベルといえます。

この参考書は、国一や全国の自治体の直近の試験問題一覧を掲載し、各テーマにも類題を掲載しています。「論文試験 頻出テーマのまとめ方」は、精度の高い過去問研究に基づく、非常に奥深い徹底的なテーマ別研究ができる参考書として、十分におすすめできます。

論文試験 頻出テーマのまとめ方」は、各テーマに対してとても踏み込んだ知識を豊富に掲載しています。特に、論文試験は得意だという方が、高水準で合格を確実にするレベルを目指すには最適な良書といえます。

その一方、公務員試験で論文試験が得意では無いという方の参考書には、「公務員 論文試験の秘伝」がおすすめです。

新たな参考書「公務員 論文試験の秘伝」

TACの「公務員 論文試験の秘伝」も、公務員試験の論文対策に使える参考書であり、先述の「論文試験 頻出テーマのまとめ方」と競合する参考書です。本書も20以上のテーマを網羅しており、毎年改訂されています。

本書はテーマごとに、冒頭で過去問と類題を2~3問掲載→テーマに関する出題意図・キーワードを解説→講師の山ちゃんと2人の生徒が対話形式で基礎知識を踏まえた課題から答案作成へのポイントを検討→2人の生徒の答案例と、それぞれに対する講師の講評を掲載しています。

「公務員 論文試験の秘伝」は大手予備校TACの公務員講座の人気講師・山下純一氏が手がけており、一般的な公務員受験生が現実的に目指せる基礎知識や答案例のレベルに配慮しつつ、合格ラインを超えるには十分な内容としておすすめできます。

本書は国家一般職大卒、地方上級、裁判所事務官一般職大卒を対象とした参考書であり、これらの直近の過去問を一覧表として豊富に掲載しています。論文対策の参考書として申し分の無い内容といえます。

この参考書は、人気講師の指導を再現したような非常に読みやすくわかりやすい解説となっています。二色刷りで図表やイラストも交え、現実的なレベルから無理なく合格ラインを目指せる良書といえます。

また、「公務員 論文試験の秘伝」は過去問と類題を冒頭で併記して解説を進めており、各テーマの派生問題への対応にもある程度配慮した構成となっています。

本書は、多くの受験生の現実的な目線に立った優れた参考書です。わかりやすさ・読みやすさという点でも、実に優れた良書といえます。

公務員 論文試験の秘伝」は、論文試験が苦手な受験生や、他の参考書を挫折した方には、メインの参考書を1冊に絞るのに最適な良書としておすすめです。

入門書的な参考書「1週間で書ける!! 公務員合格作文」

入門書として使える参考書「1週間で書ける!! 公務員合格作文」は、そもそも論文をどう書いたら良いのかわからないという方におすすめします。ここまで紹介した「まとめ方」または「秘伝」を論文対策の中心として取り組む一方、本書で論文試験の基本を習得しましょう。

この参考書は、第1編で、適切な時間配分や分量(文字数)、問われていることだけに答えること、ワンセンテンス・ワンテーマの原則、接続詞の使い方や具体例の活用といった、最低限知っておくべき論文試験のルールを形式面から解説しています。

第2編では、全体像を把握して最初に定義を書き出し、問題点から背景を探り当てて問題点から自分の主張を導き出す方法を詳しく解説し、内容面から論文試験における実践的な答案の組み立て方・書き方を説明しています。

この参考書は、形式面では何が重視されているかを理解できますし、減点されない答案づくりを行うことができます。内容面では、出題者の意図をつかみ、内容的に間違えない答案を作ることが可能となります。

さらに本書は、論文試験で全く知らない問題が出てきたときに、どう対処すればよいかといった点も取り上げています。特に、自己主張の黄金律(ゴールデンパターン)と題して、あらゆる課題に対応して自分の主張や提案をわかりやすく書けるテクニックを取り上げています。

なお、本書のテーマ別対策(第3編)は、過去問を取り上げてそれに対する関連知識と解答例をまとめた非常にシンプルなものですから、テーマ別対策や過去問研究に「論文試験 頻出テーマのまとめ方」または「公務員 論文試験の秘伝」を使うのなら、本書の第3編は飛ばしても構いません。

1週間で書ける!! 公務員合格作文」は、そもそも論文で何をどう書いたら良いのか分からないという段階の方におすすめの入門書です。本書の第1~2編で論文の最低限のルールや実際の組み立て方・書き方が習得できますし、あとは「秘伝」または「まとめ方」で、本格的なテーマ別対策や過去問研究に取り組むと良いでしょう。

公務員試験の論文試験の参考書:まとめ

公務員試験の論文試験の参考書といえば、幅広く受験生に使われている「論文試験 頻出テーマのまとめ方」がおすすめです。本書は、非常に高度なレベルを要求しており、論文対策に本格的に取り組む方におすすめです。

その一方、論文試験が苦手な方や、「まとめ方」を挫折した方には、現実的な受験生の目線に立って非常にわかりやすい「公務員 論文試験の秘伝」をおすすめします。どちらか1冊に取り組むことで、一通りのテーマ別対策や過去問研究を行うことができます。

また、こうしたメインの参考書とは別に、そもそも論文で何をどう書いたら良いのかさっぱり分からないという方には、別途「1週間で書ける!! 公務員合格作文」をおすすめします。

「1週間で書ける!! 公務員合格作文」は論文の最低限のルールや合格答案に結びつく論文の組み立て方・書き方が習得できる優れた入門書です。「1週間で書ける!! 公務員合格作文」を読み込みつつ、「論文試験 頻出テーマのまとめ方」または「公務員 論文試験の秘伝」をメインの参考書と位置づけ、テーマ別対策や過去問研究といった本格的な論文対策を行えば、論文試験の対策は万全です。