論文試験 頻出テーマのまとめ方

今回取り上げる公務員試験の参考書は、実務教育出版の「論文試験 頻出テーマのまとめ方」です(以下のリンクは、それぞれの名称によるアマゾン(Amazon.co.jp)の検索結果ページを含みます)。

論文試験 頻出テーマのまとめ方」は、A5サイズ・約290ページという内容で、毎年改訂されて最新版が出ている、大卒程度公務員の論作文試験の参考書です。地方上級、国家一般職大卒、市役所(上・中級=大卒・短大卒程度)向けとしていますが、大卒公務員なら国家・地方公務員問わず幅広くおすすめできます。

本書は直近10年間の過去問の分析に基づき、頻出テーマ別にその背景や基礎知識、問題点や最新の動向、テーマに関わる出題例とその解説・答案例を非常に細かく解説した網羅性の高い参考書です。

収録されたテーマは20以上あり、過去問を豊富に活用しています。さらに、直近の自治体別出題例一覧、市役所上・中級の傾向と対策も掲載されています。

ただし、本書が解説する論点は非常に深い内容に踏み込んでおり、本書が要求するレベルや解答例は、学生にはあまりに高度で難しすぎてついていけないレベルかと思います。

とはいえ、これだけ幅広いテーマを実際の試験問題を交えて収録し、毎年改訂されて最新の出題例をしっかり網羅した参考書は他書にはありません。後述の入門書をこなしたあとで本試験レベルの実践的な論点集として使う分には、極めて優れた良書といえます。

また、一般的な論作文の参考書が150~200ページなのに比べ、本書は300ページ近いボリュームです。良い参考書ではあるものの、細かい部分にこだわって深みにはまる危険がある本でもあります。

本書では、要約部分や色付き・太字部分を中心に読み進め、難しいと感じた記述や解答例は参考例の一つという程度にとどめれば十分です。中途半端な理解のまま全部理解しようとせず、要点をしっかりおさえてメリハリをつけて読み進めましょう。

この参考書では、文章の組み立て方や記述のルールといった基本的な論作文の書き方には触れていません。論作文の入門書としてまず1週間で書ける!! 公務員合格作文をこなし、本試験レベルのテーマ別学習は本書で行うと強力な論作文対策になると思います。

論文試験 頻出テーマのまとめ方」は、入門書で論作文のノウハウを習得したあとに、本試験問題を題材にした実践的なテーマ別学習が可能な論点集として、重要箇所をどんどん読み進めれば十分有効な参考書としておすすめします。