市役所の作文試験(高卒程度)

ここでは、一般的な市役所の高卒程度の採用試験における作文試験の試験問題を掲載し、その傾向と対策を取り上げます。

まず、市役所で実際に出題された作文試験には、以下の試験問題が挙げられます。

  • 私が責任を持って成し遂げたこと(日立市/一般事務(短大・高校卒)、保育・教育、消防)
  • 龍ケ崎市の特色を活かした活力ある街づくりと私が目指す公務員像について(龍ケ崎市/社会福祉士以外の全職種)
  • 私が考える「暑さ対策日本一」(熊谷市/大卒・高卒とも)
  • 職場で上司、同僚とコミュニケーションを図るうえで、あなたが大切だと思うことについて述べなさい。(草加市/事務・高校卒、消防・高校卒)
  • これまでの人生で一番がんばったこと(長野市/中級・初級共通)
  • 春日井市の課題を一つ挙げ、その課題解決として、あなたができることについて述べよ(春日井市/全職種共通)
  • 社会人として必要なマナーとは(松山市/初級、民間企業等経験者)

市役所(高卒程度)の作文試験の対策

市役所(高卒程度)の作文試験では、「個別の課題を問う問題」「公務員や社会人としての資質を問う問題」「自分自身について」のテーマが頻出といえます。

このうち、「個別の課題を問う問題」に関しては、その市役所が抱える政策課題や一般的な時事テーマから出ることが多く、上記の出題例でいえば、龍ケ崎市の街づくりや熊谷市の暑さ対策日本一についてどう思うかを書かせる課題が挙げられます。

市役所によっては、大きな災害に見舞われた自治体では防災への取り組み、観光や産業振興に力を入れている市役所では国際交流や企業誘致といった課題を出す市役所もあります。

また、春日井市のように、受験者に当該自治体が抱える課題を1つ挙げさせる問題もあります。このほか、女性の社会進出、エネルギー問題、少子高齢化など個別のテーマを問う作文試験です。

こうした個別の課題に関しては、志望先の市役所の公式サイトやパンフ等の刊行物を通じて、当該自治体がどんなことに問題意識を持っているかを調べるべきですし、時事的な各分野の問題について、背景となる基礎知識を理解することが重要です。

1週間で書ける!! 公務員合格作文」では、第3編でこうしたテーマを20以上掲載し、個別の政策課題・時事的課題に関する知識と記述方法を習得することができます。

本書は、第1編では作文試験の形式面を解説し、第2編では問題点から背景を探り当て、自己主張という結論を導く文章作成のノウハウをしっかり習得できるメインテキスト向けの良書です。他の頻出課題を後述通り他書で補充すれば、作文試験への備えは十分といえます。

その一方、「公務員や社会人としての資質を問う問題」は、上記の例でいえば、龍ケ崎市の「公務員像」については全国的によく問われる定番テーマですし、草加市の職場におけるコミュニケーション、松山市の社会人として必要なマナーといった、職務を行う上で欠かせない資質を書かせる問題が見られます。

公務員や社会人として職務にあたるうえで、何が必要なのかという点について、さまざまな場面を取り上げて書かせる問題が多く見られます。これには、公務員に求められる、あるべき姿という基本を十分に理解しておけば、あらゆる状況の問題に対応できます。

「自分自身について」という課題は、日立市の責任を持って成し遂げたこと、長野市の人生で一番がんばったことが挙げられます。自分の長所や欠点を書かせたり、これまでの人生や学校生活で経験したことや成長したことを書かせる市役所もあります。

ここで重要なのは、何かを経験した、何かをがんばった、といったことで終わらず、そこから何を感じたか、どう思ったかという点に踏み込んで書くことです。そのときの思いや感想が、公務員としての責任感や法令遵守の精神などにつながる記述が出来れば、この受験者を採用したいという好評価につながります。

先ほどの「1週間で書ける」は、公務員像や自分自身に関する課題の記述が手薄ですので、「実戦添削例から学ぶ公務員試験 論文・作文」で補充します。この本の「自己を語る」「あるべき公務員像を語る」という章に取り組めば、「1週間で書ける」と合わせて十分な作文対策となります。一般的な市役所では、こちらの課題も重要であり、しっかり着手すべきです。

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