社会学(福祉系・心理系向け)

今回は福祉系・心理系公務員の社会学を取り上げます(以下のリンクは、それぞれの名称によるアマゾン(Amazon.co.jp)の検索結果ページを含みます)。

今回取り上げる社会学は、地方公務員(地方上級、市町村)、法務省専門職員・人間科学区分(矯正心理専門職/法務教官/保護観察官)、家庭裁判所調査官補・総合職大卒、国家総合職(大卒/人間科学区分)で出題される社会学、社会学概論、社会学(理論)、社会学(各論)に対応します。

社会学の参考書・テキスト

まず、「公務員福祉職・心理職の合格知識」(三修社)は改訂されておらず内容がやや古いものの、根強い人気を誇る定番参考書として真っ先におすすめします。

本書は、社会福祉、社会学、心理学、教育学、記述式対策の各章で構成され、福祉職・心理職の試験範囲を網羅した一問一答式の暗記ブックです。初学から本試験まで一貫して使えますし、受験生に幅広く使われています。「どこまで勉強したらよいか」の指針として十分おすすめできます。

一方、択一対策のメインテキストとしては、「公務員Vテキスト 社会学」をおすすめします。本書は「公務員試験の社会学」を平易かつ標準的な記述でわかりやすく解説した教科書ですし、用語説明など記述対策の整理もしやすい良書です。

社会学のメイン教材(択一過去問集、演習書)

社会学の過去問集としては、「公務員試験 過去問新クイックマスター 社会学」が、丁寧な解説と非常に豊富な問題量で、特に初学者におすすめできます。ただし、700ページ近い分量なのが難点かもしれません。

その一方、「新スーパー過去問ゼミ4 社会学」はクイマスよりも解説がスマートにまとまっており、約330ページの分量で収録問題も厳選しています。クイマスが合わなかった方や社会学の既習者には本書がおすすめできます。テキストとの併用で効率よく学習できるのはこちらのほうかと思います。

過去問集はどちらか1冊で十分ですし、択一対策のメイン教材と位置づけ、徹底的に繰り返します。国一、国税、財務、地上の過去問が中心ですが、福祉系・心理系公務員の方にも十分おすすめできるメイン教材です。

さらに、社会学の演習書としては、「過去問500 専門試験」シリーズから志望先に合ったものをおすすめします。社会学の収録部分はほんの少しですが、直近の頻出分野をざっと知っておくのに有益です。

なお、「公務員試験 家裁調査官補(総合職)問題と対策 法学書院」や「公務員試験 法務教官・保護観察官〔法務省専門職員(人間科学)〕問題と対策 法学書院」は、非常に古い過去問が中心で、最新の過去問は少なく、これであれば上記の他の教材があれば十分だと思います。

また、法学書院の問題と対策シリーズは、模範解答にも明らかな誤りが見られ、おすすめはできない教材です。ただし、「公務員試験 過去問新クイックマスター 社会学」や「新スーパー過去問ゼミ4 社会学」が手に入らなかった方であれば、実際の問題を知るだけのアイテムとしては良いかと思います。

演習書は、メインの過去問集だけで精一杯だという方は、無理に勉強する必要はありません。過去問集だけでも本試験には十分対応できますし、中途半端にあれこれと手を広げるべきではありません。

演習書は、早期から長きにわたって試験勉強をしてきた方が、過去問集を飽きるほど繰り返して理解し尽くした時点で、合格を確実にするための演習量の上積みを行う場合におすすめできます。

社会学の専門書

社会学の専門書は、記述式対策のテキストとしておすすめします。記述式試験が無い場合でも、上記の参考書やテキストだけでは問題が解けないという方であれば、社会学を基本からしっかりと系統立てて学び直す用途に専門書をおすすめします。

社会学(New Liberal arts Selection) 有斐閣」は社会学で学ぶべき論点を網羅しつつ、非常に分かりやすい概説書です。およそ600ページありますが、国家総合職(人間科学)や家裁志望の方には特におすすめします。

一方、「Do! ソシオロジー 有斐閣アルマ」や「社会学のエッセンス 有斐閣アルマ」は300ページちょっと、「よくわかる社会学 ミネルヴァ書房」は250ページ弱の入門書です。福祉系・心理系の地方公務員や法務省専門職員(人間科学)であれば、このクラスの本をどれか1冊通読しておくことをおすすめします。

(なお、上記の専門書はどれも社会調査を含んでいないため、社会調査が苦手な方には「新・社会福祉士養成講座 社会調査の基礎」をおすすめします。家裁や国総・人間科学区分の方は必要かと思いますし、その他の方も苦手な場合は投入しましょう)

国総・人間科学区分では、社会学(理論)、社会学(各論)、社会学概論は今回取り上げた参考書が目安といえます。社会心理学や教育社会学は社会心理学教育社会学が参考になります。