テキスト版クイマス

今回取り上げる公務員試験の参考書は、LECのテキスト版クイマスというべき「公務員試験テキスト クイックマスター」シリーズです(以下のリンクは、それぞれの名称によるアマゾン(Amazon.co.jp)の検索結果ページを含みます)。

LECのクイマスといえば、公務員試験のメイン教材として定番になっている「過去問新クイックマスター」シリーズがよく知られています。ここで取り上げるテキスト版クイマスはこれとは異なり、LECが文字通り参考書として出したクイマスシリーズです。

この「テキスト版クイマス」は、数的処理と専門科目(憲法、民法、マクロ経済学、ミクロ経済学)の「公務員試験テキスト ゼロからはじめる!クイックマスター」と、一般知識(社会科学、人文科学、自然科学)の「公務員試験テキスト 10日でわかる!クイックマスター」がありますが、両者は構成や内容が大きく異なっています。

専門科目や数的処理の「公務員試験テキスト ゼロからはじめる!クイックマスター」シリーズは、ごく一般的なテキストであり、各科目を初歩から項目別に重要度も表示して説明し、図表や色分けを多用して見やすく工夫されたテキストです。

一般知識の「公務員試験テキスト 10日でわかる!クイックマスター」シリーズは、一問一答形式の「基本チェック」、箇条書きで重要ポイントをまとめた「学習ポイント」、実際の択一式問題で構成された総チェック型参考書といえます。

こちらのほうは、各項目には試験別に0~5の頻出度表示、学習ポイントには一行ごとにA~Cの重要度表示、問題部分は合格レベルの見出し表示があり、時間の無いときは優先順位をつけて取り組むことができます。

一般知識のほうは、初学者には分かりにくいと思いますが、ある程度学習が進んだ方の総チェックや、本試験を短期で乗り切るしか無い方の最低限の暗記本に向いています。

しかし、全体的に「テキスト版クイマス」シリーズは、独学で使う方は少なく、ある程度LECの受講生を想定した教材ともいえます。

テキスト版クイマスは決して悪い参考書ではないのですが、他に市販された参考書に比べると、積極的におすすめできる長所にも乏しい教材かと思います。さまざまなインプット型テキストや参考書を挫折した方が、次善の策として使うことはあるかと思います。