公務員試験の文章理解の対策

公務員試験の文章理解の対策は、とにかくひたすら問題集(過去問)をコツコツと解き続けることに尽きます。文章理解は現代文、英文、古文が課され、長文を読んで、適切な選択肢を選ばせる科目です。

文章理解ができない方は、詳しくは後述しますが多くの場合練習量不足です。文章理解では、長文を読んで、内容に合致する選択肢を選ばせたり、空欄にあてはまる語句の組み合わせを選ばせたり、複数の文章の正しい順序を選ばせるといった問題が課されます。

文章理解は、コツさえ掴めば容易に点が取れる科目です。今回は、文章理解が苦手な方にも、分かり易く勉強法を説明します。なお、古文は国家・地方公務員試験とも0~1問であり、捨て科目にすることが一般的です。ここでも、現代文と英文を中心に説明します。

教養試験(基礎能力試験)に占める文章理解の出題数は、国家公務員では40問中10~11問、地方公務員では40~50問中7~9問です。現代文と英文の出題数は、ほぼ同数で1問違いという公務員試験が一般的です。文章理解は非常に出題数の多い重要科目といえます。

文章理解の対策

文章理解の対策は、とにかく毎日少しづつで良いので、問題集で過去問を解いていくことだといえます。文章理解ができないという方は、この練習すべき絶対量が不足していると思います。

文章理解は、暗記的な要素が皆無といえる科目です。問題集で実際の過去問を解いていく中で、長文を早く読んで内容を把握し、その内容に沿ってひとつひとつの選択肢を吟味するというコツが、自然に身についていく科目です。

このコツは、何かを教わって身につくという対策はありません。問題集を使って過去問を解いていく中で、長文を読んで正答を特定する作業が、最初のうちはしんどいと思いますが、だんだんと「より早く」「より正確」に身についていくものです。

英文に出てくる単語がさっぱりわからないという方は、あとで紹介する参考書を使って語彙力を強化する必要があります。それ以外の方は、いきなり問題集から始めて構いませんし、過去問に取り組んで問題を解くコツに慣れていくことが最良の対策といえます。

文章理解の勉強法とコツ

実際の文章理解の勉強法は、先述通り、初めから問題集(過去問)に取り組むことに尽きます。文章理解を解くコツは練習量に伴ってついていくものですし、逆に文章理解ができないという方は、問題を解く絶対量が足りないといえます。

この文章理解を解くコツとは、まずは長文に慣れることです。文章理解の問題文は、要旨把握・内容正誤・順序整列といった問題の形式に沿って、問題として出しやすいクセが見られます。これは問題演習を続けることで、自然に慣れていくことができます。

実際の公務員試験では文章理解を10問前後解くことになり、それぞれの問題を早く正確に読む能力が必要です。これもまた、毎日1問ずつでもコツコツ続ける勉強法によって、速読と内容把握のコツを高めることができます。

文章理解の勉強法は、問題演習が基本です。問題文を読む能力が高まってくれば、それに応じて選択肢を吟味するコツも習得できます。問題を解くたびに「問題を正確に速読する」とともに、「問題文と選択肢を照らし合わせて正答を絞り込む」経験値が高まるからです。

ここで重要なことは、一度身についた問題を解くコツは、とても忘れやすく、失いやすいということです。文章理解を始めたら、現代文と英文を1日1~2問づつで良いので、本試験までに勉強しない日を作らず、問題を解くコツを鈍らせないようにすることが必須といえます。

文章理解のコツは、すぐに身につくものではありません。この勉強法で、最低でも本試験まで3~6ヶ月前には着手することをおすすめします。1日あたりの勉強量は多くなくても構いませんが、一度始めたら毎日欠かさず問題集に取り組む勉強法をおすすめします。

文章理解の問題集

ここで文章理解の問題集を取り上げます。最もおすすめできるのは「新スーパー過去問ゼミ4 文章理解・資料解釈」です。

「スー過去」は、類似問題の無駄な重複が無く、問題の精度が高い問題集です。それでいて、さまざまなテーマの出題を漏れなくカバーしており、網羅性の高い過去問ベースの問題集としておすすめします。

スー過去は、要点整理と過去問演習が一体となった過去問集と呼ばれるメイン用途の教材です。先述の通り、文章理解については問題集と位置づけ、いきなり過去問から始めても構いません。

やはりここまで述べたきた通り、この問題集を現代文と英文それぞれ毎日1~2問づつ解き続け、着手したら本試験まで毎日欠かさず解き続けることで、文章理解を解くコツを経験的に習得することができます。

文章理解の問題集も、始めのうちはしんどいと思いますが、練習量の積み重ねが、確実な実力につながります。我慢強く、粘り強く、毎日コツコツと解くことを継続することが、最良の勉強法といえます。

なお、早いうちから文章理解に取り掛かった方は、スー過去を解き切ってしまうと思いますし、それで構いません。問題を切らさず毎日解き続けることが重要ですので、スー過去を終えた方は、「公務員試験過去問新クイックマスター 文章理解」または「過去問500」シリーズから志望先のものを選んで問題演習を継続しましょう。

文章理解の参考書

文章理解にも参考書はたくさん出ています。問題集(スー過去)をやってみて、これだけでは不安だという方も多いと思います。ただ、文章理解に絶対的な勉強法というものは無く、問題演習を通じて問題文の正確な速読や選択肢を見抜くコツを自然に身につけることに尽きると思います。

文章理解の参考書としては、「公務員試験 文章理解 すぐ解ける直感ルールブック 」が比較的多くの受験生が使っている人気の参考書として挙げられます。本書は、非常にテクニカルな手法で文章理解を解いていくノウハウを解説しています。

文章理解の参考書の多くは、裏技的なアプローチで、あたかも計算式を解くかのように文章理解を解く方法を紹介しています。大手予備校の文章理解の講師のなかにも、こうした手法を提唱する方が少なくありません。

こうした解き方は、どの問題でも適用できる絶対的な方法とは言えず、正答を前提にした結果論だということもできます。また、参考書の使用の有無に関わらず、文章理解の中心は過去問ベースの問題演習が必要なことに変わりありません。

こうしたことから、文章理解は闇雲に参考書を使って中途半端な練習量で本試験に臨むのではなく、やはり初めから問題集に絞って良質の過去問演習で問題を解くコツを自然に身に着けていくことが望ましいと思います。

文章理解は、経験が無ければ問題を解くことはできません。練習量が足りない方に限って近道が無いかと参考書に頼る傾向が見られますが、問題文を早く正確に読んで選択肢を吟味するコツは、我慢強い過去問演習によってのみ習得できる勉強法だといえます。

文章理解の参考書(英文)

ただし、文章理解の参考書のなかでも、スー過去の英文を何問か解いていて、英文を速く読むことに不安を感じる方や、分からない英単語だらけだという方は、問題集とは別に、参考書を併用して語彙力や速読の練習を行うことをおすすめします。

こうした用途の参考書としては、「速読速聴・英単語 Core 1900」をおすすめします。大学受験で使った経験があるなら、「速読英単語(2)上級編」に替えても構いません。

どちらの参考書も、単語集としては比較的長めの英文を豊富に掲載し、良質の例文のなかで速読と語彙力の強化が両立出来る良書です。早く正確に英文を読み切る練習や英単語の習得は参考書を使いつつ、実際の問題を解く実力の養成は問題集で過去問を引き続き解き続けると良いでしょう。

文章理解の参考書として英単語集を使う場合は、気づいたときに随時読み進め、スキマ時間も有効に活用してどんどんこなしていく一方、先述通り過去問ベースの問題集をメイン教材と位置づけ、こちらは毎日コツコツと継続して問題を解くコツを習得しましょう。

文章理解の対策:まとめ

文章理解ができないという方に、特効薬のような勉強法はありません。文章理解は暗記的な要素は皆無といえますし、継続した経験値がものをいう科目といえます。すぐに学習効果が出る勉強法ではありませんが、問題集で過去問を地道に解き続けることが、確実にコツを身につけることができる最良の勉強法といえます。

文章理解は古文は捨てて構いません。その一方、現代文も英文も出題数を考慮すれば、非常に重要な科目だといえます。英文の単語力や速読に不安を感じた方は別途参考書が必要と思いますが、基本的には問題集で良質の過去問を本試験まで毎日コツコツと攻略することが基本的な対策になります。