知覚(知覚心理学)

知覚心理学は、人間の知覚のあり方を対象とした科目です。知覚には、視覚(色覚、光覚)、聴覚、嗅覚、味覚、触覚(皮膚感覚)、深部感覚、内臓感覚(有機感覚)、運動感覚、平衡感覚、時間知覚などが挙げられます。

公務員試験における知覚心理学の頻出分野は、感覚や知覚に関する一般的な特性、および、視覚です。これらを優先すべきですが、他の項目も全く出ないというわけではありません。

とはいえ、知覚心理学自体が視覚を最も幅広く研究してきたこともあり、知覚の基本的性質→視覚→その他の項目という順が学習しやすいと思います。

ここで、公務員試験に使える知覚心理学の参考書を取り上げます(以下のリンクは、それぞれの名称によるアマゾン(Amazon.co.jp)の検索結果ページに行きます)。

以下の比較的定評がある本をいくつか投入して、それぞれの段階や内容に応じた利用をおすすめします。

視知覚 培風館 松田隆夫」は、知覚心理学の概説書として広く知られています。タイトル通り知覚の一般的特性に加え、視覚の仕組みに多くの記述を割いています。

この本は、国家総合職が旧・国家1種の時代から必須と言われてきた定番参考書です。一般的な公務員試験向けの心理学の教材だけでは知覚心理学に不安だという方におすすめできますし、他書と迷った際には一番無難な参考書としておすすめできます。

視知覚 培風館 松田隆夫」は最初の章で知覚の一般的特性について基礎知識を説明しており、その後の各章では視覚に関して広い範囲にわたる知識を実にわかりやすく系統的に解説しています。知覚心理学の参考書で最も公務員試験の頻出分野に見合った良書としておすすめできます。

Mind Hacks ―実験で知る脳と心のシステム オライリー・ジャパン」は一般向けに書かれた本とはいえ、400ページという豊富なボリュームで本格的な参考書といえます。知覚だけでなく認知も含まれており、読み手に論点を投げかける文体と読みやすい翻訳で、入門書兼メインテキストとして申し分なくおすすめできます。

こちらの本はボリュームが多く、公務員試験としてはややオーバーワークとも思いますが、わかりやすさと網羅性の高さは申し分ありません。試験勉強に時間が多く取れる方、早いうちから勉強を開始できる方、高度な専門記述対策の参考書が欲しいという方にはおすすめできます。

Mind Hacks ―実験で知る脳と心のシステム オライリー・ジャパン」で扱うテーマは、脳の構造、視覚、聴覚などの基礎的なものから、運動、推論、記憶、他者との関係まで及びます。公務員試験には過剰な部分もありますが、分かりやすいテキストです。こちらは知覚から認知まで踏み込んだ本格的な参考書を希望する方におすすめです。

知覚心理学―心の入り口を科学する (いちばんはじめに読む心理学の本)  ミネルヴァ書房」は最も新しい部類の教科書です。読みやすい本とはいえませんが、試験対策に必要な内容をもれなくカバーしており、網羅性は問題ありません。

本書は各分野の第一線の専門家の方が分担して執筆しており、取り扱っている項目ごとのレベルにだいぶ差があるため、いきなりこれから始めにくいのが難点です。とはいえ、知覚心理学の対象範囲を非常に幅広くカバーしており、上記の他の参考書を挫折した方には代替候補のテキストといえます。

  • →アマゾン(Amazon.co.jp)の「公務員試験」ページに行きます。