一般知識(知識分野)の参考書(大卒)

一般知識(知識分野)の参考書とは

大卒公務員の一般知識(知識分野)では、高校の教科書~センター試験レベルの出題が中心です。ここでは、大学受験の参考書のなかでも、特に公務員試験の受験生に広く使われている参考書を中心に取り上げます。

大卒公務員の一般知識(知識分野)においても、試験勉強の中心は過去問集(大卒公務員)です。最低でも過去問集を何度も繰り返し、しっかりと理解すれば本試験に対応できます。

その一方、過去問集に取り組む前に、参考書を通読して、これから学ぶ科目の全体像を入れておけば、過去問集が進めやすくなります。この時点では細部にこだわらず、一般的な読書と同じ感覚で「(これから学ぶことについて)どんなことが書いてあったのか」の要旨を把握できれば十分です

大学受験の参考書には、「面白いほど」「はじてい(はじめからていねいに)」など、大手予備校による講義調の文体で非常に読みやすく、初学者にも配慮した分かりやすさで、1~数日で読み進めて要旨を把握できる読み物的な良書が数多く出ています。

また、参考書は、問題演習などでわからなかった箇所を辞書的に調べ、知識の補充を随時行う参照用参考書としても有益です。今回の記事では、こうした通読や知識の補強に最適な公務員試験に使える参考書を取り上げます。

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社会科学の参考書

社会科学のうち、政治・経済、思想・倫理については、「センター試験 倫理、政治・経済の点数が面白いほどとれる本」をおすすめします。このシリーズは倫理と政治・経済が分冊となった本もありますが、公務員試験なら本書1冊で十分対応できます。

もちろん、志願先の公務員試験で思想・倫理が課されない方は、「センター試験 政治・経済の点数が面白いほどとれる本」に替えても良いでしょう。

また、大学受験の現代社会は、環境、資源・エネルギー、科学技術、経済・社会・労働問題、政治、国際社会を取り扱っており、公務員試験ではこうした分野の基礎知識の補強に使えます。

現代社会の知識不足を感じた方には、やはり「センター試験 現代社会の点数が面白いほどとれる本」をおすすめします。

人文科学の参考書

人文科学のうち、日本史・世界史には、「もういちど読む山川日本史」「もういちど読む山川世界史」をおすすめします。山川出版社の教科書といえば大学受験の日本史/世界史の定番参考書ですが、これらは山川教科書を一般向けに読みやすく再構成した通史のテキストです。

これが合わなかった方は、Z会が旧・「はじめる日本史(世界史)50テーマ」を増補・改訂した「はじめる日本史 要点&演習」「はじめる世界史 要点&演習」に替えることをおすすめします。山川よりコンパクトな構成であり、公務員受験生は問題を解く必要はありません。

地理の参考書は、「村瀬の地理Bをはじめからていねいに」(系統地理編/地誌編の2分冊)がおすすめできますし、1冊で済ませたいなら地理Bの「センター試験 地理の点数が面白いほどとれる本」に替えることもおすすめできます。どちらもとても丁寧な説明で読みやすい参考書です。

一方、読み物的な参考書が苦手だという方には、スマートにまとまった「きめる!センター日本史B」「きめる!センター世界史B」「きめる!センター地理B」に替えることもおすすめします。センター試験の参考書ですが、やはり問題は解かず、ポイント部分を通読して各科目の全体像を頭に入れる用途に最適です。

なお、高校社会の参考書を公務員試験で使う際、同名の参考書がいくつかある場合は、無印の科目(日本史、世界史、地理)やB科目(日本史B、世界史B、地理B)の参考書を使いましょう。A科目(日本史A、世界史A、地理A)は対象範囲が狭いため公務員試験には向きません。

自然科学の参考書

自然科学のうち、生物や地学は「センター試験 生物の点数が面白いほどとれる本」「センター試験 地学の点数が面白いほどとれる本」、化学や物理は「岡野の化学をはじめからていねいに」シリーズ(理論化学編/無機・有機化学編)や「橋元の物理をはじめからていねいに」シリーズ(力学編/熱・波動・電磁気編)をおすすめします。これらは、大学受験における初歩からの参考書として有名です。

これが合わなかった科目には、生物ではより要点を絞った「生物Ⅰ合格39講」、地学では講義調の文体で読みやすい「安藤センター地学Ⅰ講義の実況中継」に替えることもおすすめできます。

化学に関しては同じ著者が、別の出版社から事実上「はじてい」の改訂版として「岡野の化学が初歩からしっかり身につく」シリーズ(理論化学1、無機化学+有機化学1、理論化学2+有機化学2の3分冊)を出しています。

大学受験には最新の「身につく」の方が良いのでしょうが、後発本だけに評価が定着しているとは言い難いかもしれません。公務員試験においては定評ある「はじてい」で構いませんし、「はじてい」が合わなければ「身につく」に替えても良いかと思います。

物理に関しては、公務員試験に向いている参考書が見当たらず、「はじてい」も大学受験では賛否が割れる参考書です。公務員試験向けの要点整理型参考書にも良書がありますし、市販で入手できるなら高校の教科書を使うのも良いかと思います。

理科で同名の参考書がいくつかある場合、旧課程なら「1科目」(物理1、化学1、生物1、地学1)が最適です。公務員試験では「2科目」(物理2、化学2、生物2、地学2)の発展的な内容が教養試験(基礎能力試験)で出ることはまずありません。

逆に新課程でいえば、無印の科目(物理、化学、生物、地学)が最適です。「基礎科目」(物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎)では、大卒公務員には不足していると思います。

当然ながら公務員試験で使う場合、大学受験の新課程・旧課程はどの科目も全く関係なく、どちらか一方の参考書を適切に選べば問題なく使えます。