航空管制官:適性試験1部

今回は、航空管制官の適性試験1部を取り上げます。航空管制官の適性試験は2部に分かれ、1部は1次試験で課される択一式(多肢選択式=択一式)試験、2部は3次試験で課されるシミュレーション試験です。

航空管制官の適性試験(択一式)は、習うより慣れろということに尽きる科目です。イカロスなど大手受験予備校の調査では、合格した方の大半は9割~満点という結果が出ています。多くの方は、語呂合わせなどを活用して要領よく突破しています。

航空管制官の適性試験(択一式)では、記憶と空間関係が出題されます。このうち記憶は、記憶図を暗記したあと時間を置き、その図に関する問題に答えていくというものです。

これらの適性試験は択一式試験であり、記憶における選択肢は必ず記憶図にあった内容ばかりです。記述式試験と異なり、航空機や飛行高度を全て覚えて書き出す必要はありません。

このため、航空機や飛行高度をフルネームで覚える必要は無く、正しい選択肢が判別できる程度の文字や数字を覚えていけば十分です。航空機がABC-123という名前なら、ABCまたは123だけを覚えれば十分ですし、飛行高度が260なら「風呂ー」などと自分なりに語呂合わせで記憶します。

また、航空機が「どこからどこに行っているのか」と「飛行高度」は必ず記憶します。地名やポイントなども語呂合わせを活用してひとくくりで記憶していきます。

記憶のポイントは、1区から最後の区まで順序良く記憶し、最後に全体をざっくりと地形やポイントも含めて確認することです。

まず航空機の名前と何機入ってくるかを確認し、地名、コールサイン、高度を語呂合わせして頭のなかにイメージを作り上げ、その仕入れた内容を待機時間の間何度も何度も繰り返し想起させる、という練習を過去問で行いましょう。

なお、イカロス出版の過去問では転記禁止という表記が無いのですが、人事院で請求した過去問にはちゃんと明記してあります。記憶問題ではメモを取ることはできません。

適性試験は、文字列・数字の簡易な暗記と語呂合わせをフルに活用することで、効率よく満点をとれる試験です。毎年多くの航空管制官合格者がネット上で具体的なやり方を書き込んでおり、これらも大いに参考になります。

こうした効率的な記憶のコツは、やはり習うより慣れろです。過去問を最低でも5年、できれば10年は取り組んで、自分なりの語呂合わせや記憶法を試行錯誤の末に身につけていけば、満点は難しいことではありません。

一方、空間のほうは、サイコロやルービックキューブを題材に、空間的な関係を問う問題がほとんどです。こちらも出題のパターンが一定の種類に収まっており、やはり過去問を徹底することで記憶より容易に慣れていくことが可能です。

航空管制官の適性試験(択一式)対策は、毎日15分でも30分でも構いません。毎日コツコツと慣らす感覚で過去問を数問づつ解き続ければ、必ず出来るようになる科目です。

目安としては最低でも3ヶ月で5年分、標準的には6ヶ月以上で10年分あるいはそれ以上の過去問を解くことが望ましいと思います。また、コツを掴んだら勘を鈍らせないということが重要な科目であり、なるべく勉強しない日を作らず毎日解くことをおすすめします。

航空管制官の過去問を入手する方法ですが、アビエィション社は2015年に営業終了を発表し、市販の教材で航空管制官に特化した過去問集などを手がけるのはイカロス出版のみとなっています。

イカロス出版は「航空管制官 採用試験問題集 イカロス出版」(Amazon.co.jp)を2年おき(奇数年)の3月に販売しており、直近2年分の過去問を収録しています。

本書は詳しい解説は無く非常に高額な本ですが、航空管制官の過去問を入手できる貴重な必須教材としておすすめします。市販では唯一の過去問集ですし、まずは航空管制官で攻略すべき内容を把握する初めての1冊としておすすめします。

その一方、過去問は人事院に請求して5~10年分に取り組み、本格的な適性試験対策の中心と位置づけて徹底的に攻略することをおすすめします。人事院への請求方法については、航空管制官の過去問の請求方法で説明しています。

ここまで、航空管制官の適性試験1部を取り上げてきました。その一方、航空管制官の適性試験2部(航空管制業務シミュレーション)で適性試験2部も取り上げています。参考になさってください。