公務員の給料は安いというひともいる?

公務員の給料に関しては、安いというひともいます。今回は、この点について検討してみたいと思います。

公務員の初任給は安いかも?

公務員の給料が安いという方の多くは、初任給に着目している方だと思います。国家公務員・地方公務員を問わず、初任給は17~18万円行けば良いですし、初任給が20万円を超える公務員は少ないほうだと思います。

高卒公務員の給料になると、もっと安い傾向がありますし、初任給は15万前後、15万円を切る公務員も珍しくありません。

確かに初任給だけを見ると、公務員の給料は安く見えます。少なくとも、都市部に拠点がある大企業の給料よりは、安いと思います。

しかし、公務員であれ、民間企業であれ、実際に手にするのは基本給だけでなく、ボーナスをはじめとする諸手当です。諸手当の中には、月々支給されるものもあります。

また、公務員の給料は、勤務年数と昇進に基づいて決まります。民間企業のように経営状態に左右されることは無く、長く勤務すればするほど、着実に上がるのが公務員の給料です。

公務員の「給与」水準は安くない

公務員で「給料」という場合は、基本給(俸給)だけを指すことが一般的です(諸手当のうち、月々受け取るものを含む場合もあります)。先に述べた通り、給料だけの水準なら、公務員は安いかもしれません。

その一方、公務員の実際の年収は、「給与」の合計額です。給与とは、基本給である給料と、勤務状況に応じて受け取れる諸手当を合わせたものです。

そして、公務員の場合は、実に豊富なさまざまな種類の手当が手厚く用意されています。特に、公務員のボーナス(期末手当・勤勉手当)は年間で4ヶ月分支給されることが、全国的に見て珍しくありません。

公務員の諸手当には、扶養手当、住居手当、通勤手当、単身赴任手当などの基本的な生活補助的性格を持った手当が極めて充実しています。これに加え、地域手当や寒冷地手当など、特有の手当を用意した公務員もあります。

諸手当がいくらもらえるかというのは、勤務状況や扶養人数など、公務員の個々の状況に左右されます。しかし一般的には、単に給料だけを見て公務員は安いとは言い切れず、さまざまな各種手当によって恵まれているといえます。

公務員の平均給料は安いか高いか

ここでは、公務員の年齢構成を考慮した、公務員の平均的な給料を見てみましょう。

国家公務員の場合、一般行政職の給料は、33~34万円といったところです。地方公務員の場合は、一般行政職の平均給料は32~33万円といったところです。

この平均給料はどちらも、おおよそ平均年齢が40代前半の公務員で、ボーナスなど諸手当を除いた基本給のみの水準です。当然ながら、職種や勤務地域によってバラツキがあります。

40代前半で35万円行かない公務員の給料は、一見すると安く見えます。これに、ボーナスなどの諸手当を加算した年収を考慮すると、平均は550~650万円くらいになります。

このうち国家公務員の年収は、600~630万円がボリュームゾーンといえます。一方、地方公務員は自治体によってバラツキが大きいものの、500~600万円がボリュームゾーンといえます。

これをどう評価するかは意見が別れるところですが、少なくとも、勤務地域の物価水準や民間企業の給与水準を考慮すると、公務員の給料は安いと一概には言えないと思います。