労働基準監督官A(法文系)

今回は、労働基準監督官A(法文系)の試験内容と対策を取り上げます。

労働基準監督官は、労働基準監督官A(法文系)とB(理工系)の区分があります。B(理工系)に関しては、労働基準監督官B(理工系)をご覧ください。

労働基準監督官(労基)は、法に基づく労働条件の確保・向上、労働者の安全や健康の確保を図り、事業主や労働者への相談や指導などを行う国家公務員です。

労働基準監督官は、全国各地の労働局や労働基準監督署に勤務することが一般的です。なかには、厚生労働省の本省に勤務している労働基準監督官もいます。

労働基準監督官の具体的な業務としては、労働基準法、労働安全衛生法などに基づいて工場、事業場などに立ち入り、調査、指導に当たること、労働者や事業主から相談を受ける窓口業務や各種説明会業務が挙げられます。

また、労働災害にあわれた方に対する労災補償の業務のほか、刑事訴訟法に規定する特別司法警察職員としての職務を行うのも労働基準監督官です。

労働基準監督官Aの試験日程・試験内容

ここでは、平成29年度に実施された国税専門官Aの採用試験の試験日程・試験内容を取り上げます。

労働基準監督官Aの1次試験は例年、財務専門官や国税専門官など他の国家専門職(大卒)や防衛省専門職員(防専)と同じ日に実施されるため、これらは併願できません。労基A/Bも同日実施ですから併願不可です。

労働基準監督官Aの試験内容および全体を7とした各科目の配点比率は以下の通りです(*は合否の判定のみを行います)。

  • 1次試験:基礎能力試験(択一式)2/7、専門試験(択一式)3/7、専門試験(記述式)2/7
  • 2次試験:人物試験[個別面接※参考として性格検査を実施]*、身体検査*

1次試験合格者は、基礎能力試験と専門試験(択一式)の成績を総合して決定します。専門試験(記述式)は、1次試験合格者を対象に評定した上で、最終合格者決定に当たり、他の試験種目の成績と総合します。

基礎能力試験は40問必須解答の全問解答制で、以下のように告知されています。

  • 知能分野 27題:文章理11、判断推理8、数的推理5、資料解釈3
  • 知識分野 13題:自然・人文・社会で合わせて13(時事を含む)

なお、国家専門職(大卒)や防専の基礎能力試験は、同じ試験問題で共通の試験が課されます。

その一方、専門試験は択一式・記述式とも、労基Aと労基Bは出題科目が大きく異なっています。

労基Aの専門試験(択一式)は、48題出題・40題解答の選択解答制です。ただし、必ず解答すべき必須問題と、その他の選択問題に分かれており、科目別出題数は以下の通りです。

この科目別出題数は、平成29年度に実際に出題された試験問題に基づく情報です。古いデータでは、労働経済・社会保障、社会学が1~2問異なっています。

  • 必須 12題:労働法7、労働事情5(就業構造、労働需給、労働時間・賃金、労使関係)
  • 選択 36題中28題選択:憲法4、行政法4、民法5、刑法3、経済学12(うち経済原論が9、経済事情が3)、労働経済3・社会保障2、社会学3

労基Aの専門試験(記述式)は、以下の2題出題され、2題とも必須解答・解答時間2時間の全問解答制です。

  • 労働法 1題
  • 労働事情 1題(就業構造、労働需給、労働時間・賃金、労使関係)

人物試験は、「人柄、対人的能力などについての個別面接(参考として性格検査を実施)」、身体検査は「主として胸部疾患(胸部エックス線撮影を含む。)、血圧、尿、その他一般内科系検査」と告知されています。