参議院事務局・大卒

参議院事務局職員総合職(大卒)は、大卒程度の採用試験は総合職だけで、一般職は実施されません。

参議院事務局職員総合職の採用試験は、3次試験まで課されます。全体を10とした時の配点比率も公表されており、今回の記事でも「1/10」などと表記しています。

参議院事務局・大卒では、択一式試験は基礎能力試験(教養試験)/専門試験ともに国家総合職レベルが必要といえます。使用する教材自体は一般的な大卒公務員のもので良いのですが、国総の過去問に積極的に取り組む必要があります。

1次試験は以下の通りです。

  • 基礎能力試験/多枝選択式(180分)50題必須解答 1/10
  • 専門試験/多枝選択式(210分)80題中40題選択解答。1/10。問題を自由に選べるのではなく、科目単位で選択します。

募集要項では、出題科目と問題数が明記されています。

  • 基礎能力試験(多肢選択式)→社会科学(時事を含む)5、人文科学13、自然科学7、文章理解9、数的処理(判断推理、数的推理、図形、空間)・資料解釈16。

参議院事務局の基礎能力試験は、数的処理も最重要科目ながら出題数では人文科学が突出していること、他の公務員試験に比べて資料解釈や自然科学も多めの出題であることなど、非常に独特の傾向を示しています。一般的な公務員試験とは異なり、参議院独特のペース配分に留意が必要です。

  • 数的処理(判断推理、数的推理、図形、空間)→数的推理・判断推理で12~14問出ます。基礎能力試験の3割弱出ており、試験勉強の最初から取り組むべき最重要科目です。
  • 文章理解→現代文と英文が5問と4問出ます。やはり出題数の多い重要科目で、毎日コツコツ取り組むべき科目です。
  • 資料解釈→2~4問出ます。公務員試験にしては資料解釈の出題数が多く、参議院では必ず勉強すべき科目と言えます。
  • 社会科学(時事対策)→時事が2問、法律、政治、経済が1問づつ、合計5問です。文系受験生が多いということもあって、参議院ではここを落とす受験生は少ないといえます。
  • 人文科学→日本史、世界史、地理が2~3問づつで合計8~9問、思想・倫理、文学・芸術、国語が1~2問づつで4~5問、合計13問です。一般知識(知識分野)では最も出題数が多く、早いうちから着手すべき最重要分野です。
  • 自然科学→生物、化学、地学、物理、数学が1~2問づつ、合計7問です。参議院では決して手を抜くべきでは無い重要分野です。

大卒公務員の教養試験(基礎能力試験)は、区分(職種)を問わず共通の試験内容が一般的です。教養試験対策(大卒)に使える参考書・問題集について、当サイトでは、大卒公務員の教養試験(基礎能力試験)で対応しています。

専門試験(択一式)は、独自に設定された科目グループ単位での選択解答制です。法律科目または経済科目を中心にしつつ、国際関係や政治学・行政学を予備の科目にして選択の幅を広げておくことが賢明かと思います。

  • 専門試験(多肢選択式)→憲法5、行政法10、民法10、刑法5、労働法5、経済政策(→参議院事務局・大卒総合職なら経済政策まで取り組むことをおすすめします)10、経済学(経済理論、経済原論)10、経済事情・経済史5、財政学10、国際関係5、政治学・行政学5。

2次試験は、専門試験(論文式)3題解答・180分(4/10)、人物試験(集団面接)(4/10)です。専門試験(論文式)とは、専門試験の記述式試験(専門記述試験)のことです。

この専門記述試験では、受験申込時に「法律部門」か「経済部門」のどちらかを選択することになります。

専門記述試験は出願時に選択した法律と経済で科目が異なります。以下の記事を参考に、法律の方は司法試験レベルや判例集まで、経済の方は専門書や演習書・論点集まで踏み込み、ともに高度な事例問題に積極的に取り組みましょう。

3次試験は人物試験(個別面接)です。

参議院事務局の個別面接試験は非常に厳しく、人事面談があることでも知られています。これについては、参議院事務局の個別面接試験と人事面談(大卒・高卒共通)で詳しく説明します。

なお、3次試験の際、参考として、TOEFL(iBT)、TOEIC(公開テストに限ります)、IELTS、英検のスコア等を証明する書類の写し(コピー)を任意で提出します。

参議院事務局・総合職大卒は、国家総合職レベルの試験対策が必要といえます。地方上級・国家一般職大卒レベルの標準的な問題も混じっていますが、高度な知識を問う国総レベルの難問の割合が多めといえます。

また、面接試験は集団面接と告知されています。人物試験対策(面接試験、集団討論、官庁訪問)(大卒程度)を読んで確固たる準備を行うべきです。

参議院事務局・大卒の試験対策は、国家総合職レベルの試験勉強が必要といえます。全体的には極めて難関試験といえますし、地方上級・国家一般職レベルの基礎~標準問題も侮るべきではありません。しっかりと腰の据えた試験勉強が求められるといえます。

  • →アマゾン(Amazon.co.jp)の「公務員試験」ページに行きます。