防衛省専門職員の参考書:専門択一対策

ここでは防衛省専門職員(防専)の参考書のうち、専門択一の対策を取り上げます。専門択一試験は国際関係区分でのみ課され、以下のように科目別出題数が告知されています。

  • 国際関係論⑩、安全保障論⑨、外交史①、国際政治学②、国際機構論②、比較政治学②、国際法②、国際経済学②の計30題・1時間30分

防衛省専門職員の参考書のうち、必ず取り組んでおきたいメインの参考書としては、以下のものをおすすめします。1~2は国際関係論および関連科目、3~4は安全保障論の参考書です。

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  1. ジョセフ・S.ナイジュニア 国際紛争 理論と歴史 有斐閣
  2. ポール・ゴードン・ローレン 軍事力と現代外交 現代における外交的課題 有斐閣
  3. 武田康裕 安全保障学入門 亜紀書房
  4. 武田康裕 安全保障のポイントがよくわかる本 亜紀書房
  5. 新スーパー過去問ゼミ5 国際関係

1「ジョセフ・S.ナイジュニア 国際紛争 理論と歴史 有斐閣」は「国際紛争」という題名ですが、国際関係論および関連科目の非常に広い領域をカバーした参考書です。数多くの大学でテキストとして採用されている定番であり、まずは本書をメインにして学習を進めることをおすすめします。

また、防専では、国際関係と外交・紛争の近現代史的な知識(特に戦後)を問う問題が頻出です。2の「ポール・ゴードン・ローレン 軍事力と現代外交 現代における外交的課題 有斐閣」は、非常に適切な防専対策のメイン参考書としておすすめします。

3と4は安全保障論の理論と最新動向を、セットにして理解できる良書です。ともに防衛大学校安全保障学研究会が編集に関与しており、3「武田康裕 安全保障学入門 亜紀書房」で理論的部分、4「武田康裕 安全保障のポイントがよくわかる本 亜紀書房」で個別の事柄をカバーできます。

5、「新スーパー過去問ゼミ5 国際関係」は防衛省専門職員の方がこれ1冊をこなすと、外交史のうち国際関係史・日本外交史、国際政治学の理論部分、国際機構論のうち国際組織・地域協力、安全保障や国際経済のベース部分の対策になり、これらの科目の基礎的な頻出項目をひと通り補完できる良書といえます。

一方、以下の参考書は、メインの参考書では記述量の少ない防衛分野以外の補強のため、どれか1冊は必ずこなすことをおすすめします。それとは別に、メインの参考書や過去問では出来なかった科目や苦手項目の補強に、以下の本から必要に応じて追加しても良いでしょう。

  1. 原彬久編 国際関係学講義 有斐閣
  2. 野林健 国際政治経済学・入門 有斐閣アルマ
  3. 田中明彦・中西寛 新・国際政治経済の基礎知識 有斐閣

1「原彬久編 国際関係学講義 有斐閣」は、国際関係と安全保障、日本の外交が学べます。メインの参考書と併用して基礎的かつ頻出分野の補完に最適な参考書です。国際経済の章が無いのが残念ですが、とても良い入門書です。

2「野林健 国際政治経済学・入門 有斐閣アルマ」は、1よりも幅広い分野を取り扱っており、メインの参考書を始める前の導入本に最適です。本書は国際政治、国際機構、国際経済学の対策になりますし、国際秩序や国際経済の知識も補強できます。

3「田中明彦・中西寛 新・国際政治経済の基礎知識 有斐閣」は、重要テーマを厳選して解説した論点集のような参考書です。国際政治・国際経済の理論と歴史、国際紛争に関して、苦手なテーマをピックアップして読むだけでも使える、弱点補強に有益な参考書といえます。

国際機構論は国際政治、国際経済、環境保護、軍縮、紛争解決といったさまざまな領域の国際組織や枠組み、国際的な取り決めが対象となります。比較政治学は、各国の政治体制やその動向を問う科目です。

このほか、国際法に関しては、国際法でも取り上げています。併せて参考になさってください。

こうした科目も含め、防衛省専門職員の専門試験は、過去問を攻略して頻出項目をつかむとともに、新聞の国際面や情報誌、ネットやテレビのニュースなどを活用してチェックすることも、十分な対策となりえます。

また、公務員試験の時事対策の定番といえば、「公務員試験 速攻の時事 実務教育出版」およびその演習編「公務員試験 速攻の時事 実戦トレーニング編」があります。防専においても必ず入手して、関係の無い項目は省いて政治・経済・国際・安全保障・平和といった項目を重点的に読み込みましょう。

このほか、大学受験や基礎能力試験の世界史(近現代だけで十分です)、地方上級・国家一般職レベルの政治学や国際関係のスー過去などもやっておくと、とても基本的な知識を問うことが多い防専の専門対策になります(国際関係のスー過去は先に触れたとおりです)。

さて、防衛省専門職員の勉強は、こうした参考書と過去問の徹底的な攻略が不可欠です。防衛省専門職員の過去問は市販されておらず、過去問の人事院への請求方法と注意事項は防衛省専門職員:英語試験の対策を参考になさってください。

防専の専門試験においても、過去問は10年分は取り組むべきです。これが問題演習のメインであり、参考書のインプットと併用して何度も何度も取り組んでください。過去問に出た事柄は参考書でとことん調べあげ、知識をどんどん入れていきましょう。

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