政令指定都市職員の作文試験(高卒程度)

今回は、政令指定都市の作文試験(高卒程度)の問題例としてさいたま市、川崎市、横浜市を取り上げ、政令指定都市の作文試験対策を一括して説明します。

政令指定都市の作文試験(高卒程度)

さいたま市の作文試験は以下の通りです。どの年度も800字・60分でした。

  • 公務員を目指すにあたって、あなたが一番心掛けていること
  • さいたま市は「日本一幸せを実感できるまち」を目指しているが、あなたの考える市民の幸せは何か述べなさい。
  • 仕事をしていく上で最も大切にしたいこと。

川崎市の作文試験は以下の通りです。どの年度も800字~1,200字・60分でした。

  • 今まで目標を見つけて努力したことによって、あなたが学んだこと。
  • 今までの人生の中で、成長したと思う経験を述べよ。また、それでどのような成長があったか。
  • 長所は何か。それをどのように仕事に活かしていくか。
  • あなたが考える社会人に必要なマナーについて、あなたの考えを述べよ。

横浜市の作文試験は以下の通りです。どの年度も750字・60分でした。

  • 未経験のことにチャレンジする際に大切なことは何か。具体例を想定した上で述べなさい。
  • 身近な人を笑顔にするためにどのように行動するか。
  • 「社会人」として必要な事は何か。あなたの考えを述べなさい。

政令指定都市の作文試験の傾向と対策(高卒程度)

政令指定都市の作文試験では、社会人として「一番心がけていること」「大切なこと」「成長したこと」「努力したこと」「長所」「マナー」「必要なこと」「どう行動するか」といった、これから社会人になる受験者が何を重視しているかを問う出題が目立ちます。

もちろん、「市は高齢社会の諸課題にどのように取り組むべきか」(堺市)「核家族化による一人暮らしの高齢者の増加等の状況に対し、地方自治体が果たすべき役割」(神戸市)「最近あなたが関心を持った時事問題について」(北九州市)など、時事的な個別の政策課題を問う問題も頻出です。

どちらの場合でも、試されているのは公務員あるいは社会人として備わっているべき資質です。前者のように社会人としての資質を問う課題では、職務に対する責任感、法令遵守の精神、公務員として適切な価値観などに通じる論述が合格につながります。

後者のように個別の政策課題や時事問題に関しても、現状を分析して問題の本質を抜き出し、具体例や根拠を示しながら結論に導く問題解決能力が問われているといえます。

作文試験の学習法とおすすめ教材

政令指定都市は基礎自治体ということもあり、初級職員の採用試験である高卒程度の作文試験では、自分自身の体験や成長、公務員のあるべき姿や理想の公務員像といった課題が頻出です。

こうしたテーマを網羅した「実戦添削例から学ぶ公務員試験 論文・作文」には、「自己を語る」「あるべき公務員像を語る」という章が設けられており、まずはこのタイプの課題を攻略しておくことがおすすめできます。

その一方、「1週間で書ける!! 公務員合格作文」で具体的なテーマ別対策を取り上げた第3編では、少子化、災害対策、地域コミュニティの活性化、女性の社会進出、放置自転車など個別の時事問題・政策課題を豊富に取り上げていますが、自分についてや公務員像に関する課題はほとんどありません。

「1週間で書ける」は、 第1編「文の形式をととのえる」で字数制限や分量のメリハリといった形式面、第2編「文の内容を練り上げる」で問題点から背景を探り当てて自己主張に持ち込んでいく内容面からの書き方を詳しく解説しています。

このため、「1週間で書ける」は、どのような課題が出ても対応できる実際の書き方や表現のノウハウを学び、時事的な個別課題に対応する練習ができます。「実戦添削例から学ぶ」は「自己を語る」「あるべき公務員像を語る」の章を通じて、個別課題では無いテーマが出題されたときの対策が可能になります。