資料保存専門職員

資料保存専門職員は、国立国会図書館で募集される大卒程度の国家公務員です。行政権から独立した国家公務員(国家特別職)であり、司法権に資する理系(技術系)公務員といえます。なお、事務的な業務に従事することも多い公務員です。

資料保存専門職員は、資料保存に関して計画を策定し、保存修復業務(製本実務を含む)はもちろんですが、資料保存(マイクロ資料、電子情報など紙媒体以外の資料の保存を含む)にあたって調整を行ったり、企画・調査研究を担当します。

また、専門的知識を活かして、国内外関係者への研修や外部関連機関との交流なども担います。修復等の処置は該当部署が担当しますが、各種対策を行うための調整や環境管理・防災対策、外部との協力活動も行っています。

平成27年度は資料保存専門職員の採用試験は実施されませんでした。ここでは、将来の受験生への参考例として、平成26年度の試験内容を紹介します。

資料保存専門職員
1次試験:教養試験(択一式)
2次試験:専門試験(記述式)、英語試験(記述式)、性格検査
3次試験:個別面接、適性試験

資料保存専門職員の試験のうち、専門試験(記述式)は資料保存について、英語試験(記述式)は長文読解、適性試験は資料保存業務に係る職員としての職員としての適性を測るための実技試験だと明記されています。

英語試験は平成26年度まで、国立国会図書館の採用試験と共通問題でした。教養試験(択一式)に関しては、国家総合職レベルまで取り組むべきでしょう。

教養試験(基礎能力試験)は国総レベルを見据えた大卒公務員の試験勉強で対応できます。

  • 数的処理(判断推理、数的推理、図形、空間)→教養試験(基礎能力試験)の最重要科目です。試験勉強の初めから本試験まで取り組むべきです。
  • 文章理解→これも出題数が多い重要科目です。現代文と英文が同じ程度出題されますが、古文は0~1問です。
  • 資料解釈→2~4問出ています。資料保存専門職員では勉強すべき科目と言えます。
  • 社会科学(時事対策を含む)→時事問題と政治、経済、社会がまんべん出る重要分野です。
  • 人文科学→日本史、世界史、地理、思想・倫理、文学・芸術が幅広く出ています。特に文系の受験生を中心に、ここを落とす受験生はほとんどいません。
  • 自然科学→生物、化学、地学、物理からバランスよく出ています。一般的な公務員試験よりも少し多めであり、ここも勉強すべき分野といえます。

これら国立国会図書館と同じ試験種目の教養試験、英語試験の傾向と対策は、国立国会図書館(大卒)を参考になさってください。