公務員試験の勉強について

今回は、公務員試験の勉強について取り上げていきます。公務員試験に必要な勉強量はどれくらいなのか、あるいは、公務員試験の勉強計画やスケジュールを取り上げ、10月から勉強して翌年の公務員試験を目指す方や、半年未満の勉強量でも受かるかどうかといったケースを説明します。

また、公務員試験を全く勉強してない方が今から始めても大丈夫かどうか、勉強なしで受かったという方が本当にいるのかどうか、といった点も説明します。

公務員試験の勉強方法

公務員試験の勉強方法としては、とにかく過去問を徹底的に繰り返すことに尽きます。公務員試験は就職試験の一種として安定的な人材の確保という観点から、頻出分野や難易度が大きく変わることが無く、過去の出題項目が何度も使われることが珍しく無い試験です。

過去問を解くことは、単に頻出分野を知るということだけでなく、実際の試験でどういう問われ方をするのか、そしてどのように正答を導くのかという、公務員試験特有のクセに慣れていくための非常に有効な勉強方法でもあります。

最初のうちは1問を解くのにも時間がかかると思いますが、これを3回でも5回でも繰り返すことで、こういう出題があったらこう解くという、知識や解法を駆使して実際の試験問題が「自力で解ける力」が身につくようになります。

もちろん、科目によっては、最低限の基礎知識や解法について、過去問集の要点整理部分や参考書でインプットすることも必要です。それをサッと済ませたら、過去問をこれでもかこれでもかと反復して何も見ないで解けるようにすることが、公務員試験における最良の勉強方法といえます。

公務員試験の勉強をしてない人でも受かる?

その一方、公務員試験の勉強を全然してないけど受かった、という方もおられるかと思います。しかし、実際に勉強なしで公務員試験に合格するということがあるのでしょうか。

考えられるのは、中学~大学受験における一般入試の受験勉強の経験が豊富であれば、そのなかには公務員試験の教養試験(基礎能力試験)を勉強しないで難なく解けたという方もおられるかもしれません。

また、専門試験に関しても、行政系・事務系公務員なら法学部・経済学部や資格試験(司法試験など)など、理系(技術系)や福祉系・心理系ならそれぞれの学部・学科など、しっかりした学習経験があれば、公務員試験を勉強なしで受かるということもゼロとはいえません。

要するに、公務員試験に必要な勉強量は、それ以前の基礎学力や各種受験勉強といった各自の経験値によって左右されるところが大きいと思います。こうした受験や学習経験がないまま、全く公務員試験に勉強しないで臨むということは現実的では無いと思います。

受験生のなかには、公務員試験の勉強をしないで受かるという方も存在すると思います。数的処理(判断推理、数的推理)といった公務員試験特有の科目であっても、勉強なしで難なく解けるという方もいないわけではありません。

ただし、それをあたかも誰にでも該当するかのように一般的に考えることは、とても危険だと思います。やはり、公務員試験に何も勉強しないで受験するということは、相当リスキーなことですし避けるべきでしょう。

その一方で、公務員試験の勉強は、たとえ受験経験や基礎学力がなくても、初めて取り組む科目しか無かったとしても、志望先に見合った適切な教材を選べば、独学でも十分に合格することができる試験であることは間違いありません。

公務員試験に半年未満でも受かるか?

公務員試験に半年あるいは半年未満でも受かるか?という点は、先ほどの勉強さえすれば独学でも受かるという点につながります。結論を先にいうと、半年程度の勉強があれば、大卒程度でも高卒程度でも、一般的な公務員試験には十分受かります。

公務員試験のうち、政令指定都市以外の市役所や警察官、消防官、大半の高卒程度の公務員試験なら半年あれば十分な勉強だといえます。

特に専門試験が課されない(教養試験のみ)の公務員試験なら、半年の勉強でも十分だといえます。3ヶ月程度でも受かる方が少なくありません。勉強の方法さえ間違いなければ合格の可能性はとても高いといえます。

その一方、大卒程度の公務員試験で地方上級(都道府県、政令指定都市、東京都特別区)、県庁所在地など専門試験が課される試験は、半年の勉強でも受かる方が見られますが、理想的にはもう少し長い勉強期間、できれば1年前後が無難だと思います。

また、大学での専攻が公務員試験の専門試験と直結する理系公務員(技術職)や福祉系・心理系なら、半年あるいはそれ未満でも合格する方は多く見られます。

ただし、公務員試験のなかでも、国家総合職、裁事総合職、衆・参事務局総合職という最難関試験は1~2年かけて勉強することが無難ですし、半年の勉強では厳しいかもしれません。

公務員試験の勉強は10月から始めたほうが良い?

公務員試験の勉強について、10月から始めるというのはひとつの目安になるかもしれません。大卒程度公務員試験の勉強では、10月から始めて地方上級が6月ですから8ヶ月程度の勉強期間が確保できます。

公務員試験のうち、政令指定都市以外の市役所に向けて10月から勉強すると、市役所は大卒程度で6~9月、高卒で9月が集中的に実施されるピークですので、十分すぎるくらいの勉強期間が取れると思います。

高卒程度公務員試験の場合、10月からの勉強は早すぎる気もしますが、高校2年のうちに数的処理(判断推理、数的推理)の基礎固めをしたり、学習経験が無い一般知識(知識分野)の科目の参考書を読んでおき、本格的な受験勉強は高3から始めると、かなり優位に勉強が進められます。

ただ、先ほども触れたとおり、国家総合職などの最難関試験に加え、航空管制官、外専、防専、裁判所事務官といった専門性の高い試験は、勉強するなら10月よりはもうちょっと早く取り組んだほうが良いと思います。

公務員試験の勉強計画・スケジュール

公務員試験の勉強計画は、志望先と併願先を決めて、何月にどの科目をどれだけ取り組むといった長期的なスケジュール、月単位や週単位にどの教材をどれだけ進めるかといった中期的なスケジュール、1日あたりの勉強時間や勉強計画を立てた短期的なスケジュールを立てておくと良いでしょう。

公務員試験の勉強計画を立てるコツは、出題数が多く単純な暗記が通用しない科目から優先的に取り組むこと、暗記だけで通用する科目や出題数が少ない科目はそのあとでもかまわないことです。

また公務員試験は、科目の特性に応じた勉強計画も必要です。例えば文章理解は1日あたりの勉強量は少なくてかまわないので、問題を解く勘を鈍らせないため毎日コツコツと解き続ける一方、一般知識は曜日ごとに異なる科目を割り当てつつ、項目ごとにまとまった時間をとって勉強すると良いでしょう。

公務員試験の勉強計画は、教材ごとに総ページ数や取り組むべき総問題数を数えだし、本試験までにどれだけの期間をとって何回繰り返すか決めたら、単純に1日あたり何ページ進める、あるいは、難問進めるといったシンプルなものでも構いません。

もちろん、1回目は長めに余裕をもって勉強計画を立て、2回目以降のスケジュールは徐々に短縮して公務員試験に備えるといった見通しを考慮しましょう。

公務員試験の勉強量

公務員試験に必要な勉強量ですが、これは標準的な大学受験よりは明らかに多く、宅建や行政書士、簿記2級などよりもずっと多いといえます。

その一方、国家総合職や衆参事務局の総合職など最難関の採用試験を除けば、一般的な公務員試験で要求される勉強量は、司法試験や公認会計士よりは明らかに少ないといえます。

高卒程度・大卒程度の公務員試験では、ともに教養試験(基礎能力試験)で10~15科目程度の勉強量が求められます。これに加えて専門試験が課される公務員試験では、やはり10~15科目程度の勉強量が必要です。

ただし、公務員試験は就職試験の一種として、試される知識や解法は一定の範囲にとどまっているだけでなく、頻出分野が極端に偏っていて大きく変わることの無い試験でもあります。

このため、公務員試験における実質的な勉強量は、難関試験を除けば、1年未満~半年で十分に対応できる場合が一般的といえます。